新卒採用の活動の中で説明会を開催は避けては通れない重要イベントだと思います。
せっかく集まってくれた学生にしっかりと自社の魅力を伝えたいという思いもあれば、多大な労力を割いて開催している説明会を少しでも有益なものにしたいという思いもあるでしょう。
今回はそんな説明会の充実度向上に役立つであろう、説明会のオープニング・エンディングの動画をご紹介したいと思います。
※実際に説明会のオープニングで活用されているかどうかは判断できなかったので、オープニング/エンディングで使えそうだな…というものをピックアップしています。
説明会のオープニング/エンディング動画についてよくあるQ&A
- オープニング/エンディング動画の制作費はいくらくらいですか?
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制作内容によって大きく変動しますが、50万円〜と想定しておくと制作できる会社が複数見つかります。
- オープニング/エンディング動画の制作期間はどれくらいですか?
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制作内容によって大きく変動しますが、1ヶ月程度を想定しておくと無理なく制作できるでしょう。
- オープニング/エンディング動画の活用メリットは?
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いくつかありますが、どちらにも共通するのは「説明会」全体としての一体感や雰囲気を醸成することで、学生に強い印象を与えられることです。
説明会オープニング/エンディング動画の役割
オープニング動画の役割
- 説明会開始の合図
- 説明会の雰囲気作り
- 採用メッセージや自社イメージの訴求・醸成
筆者が実際に担当していたクライアントから、
「説明会の開始の合図として動画を流すと、動画の前後で明確に雰囲気が変わるので話しやすい」
「学生側としても気持ちを切り替えるいいスイッチになっているのではないか」
…などのフィードバックをもらったことがあります。
説明会の中ではどうしても「あまり面白くない話」をわかった上で話さなければならないという場面もあると思うので、
その話を「聞く体制」になってもらう1つのキッカケとして有効であるということで使われていました。
エンディング動画の役割
- 自社の社会への提供価値を改めて伝える
- 学生へのメッセージ
…のように使い分けられているケースが多いです。
また、クリエイティブのテイストとしては比較的「しっとり」「感動」のように説明会の最後を少し情緒的に締めることで自社を強く印象づけたいと考えられる企業において、活用されるケースが多くありました。
筆者が実際に担当していたクライアントから、
「採用競合の比較で、スペックでの勝負では厳しい部分もあるため感情に訴えられるツールとして活用している」
「業務内容としても「情緒や感情」は非常に重要なので、この動画をいいと思ってもらえる人であれば親和性が高い」
…などのフィードバックをもらったことがあります。
もちろん、エンディング動画だけで説明会全体の雰囲気を構成することはできないため、「説明会全体」としてどのコンテンツでどのように学生の心を動かすのか。そして、最終的な仕上げとしてどのような感情や想いで帰ってもらうのかのように、
「説明会」をある意味で、1つのショーとして設計するという意識をお持ちの採用担当者ほど「エンディング動画」にこだわりを持っているケースが多いです。
オープニング
ビーサイドユー株式会社
採用説明会のオープニングとしては、王道の作りとなっていますが、介護業界のネックの一つである、「お給料」にフォーカスした構成は特徴的です。
説明会に参加した学生をワクワクさせるようなテンポとBGMが説明会への期待度が上がるだろうな…というのが動画をみているイメージできます。
また、社員の皆さんの楽しそうな表情は学生さんにとっては非常に好感度が高そうです。
株式会社Cygamese
スマホゲームなどを手がける、サイバーエージェントグループのサイゲームスさんの採用動画です。
「最高のコンテンツを作る会社」をミッションとして掲げている会社なのですが、採用動画にもそれがしっかりと反映されています。
「最高のコンテンツを作る」そのために、熱量を持って仕事に取り組む真剣な表情と徐々に盛り上がるBGMが視聴者の気分を高揚させます。説明会を前に、こんな風に参加者のモチベーションを高められると良いですね。
ヤマザキマザック株式会社
工作機械メーカーのヤマザキマザックさんの採用動画です。
おそらくコンセプト動画という位置づけですが、説明会のオープニングでも活用できそうです。
ちなみに、「ものづくりの母」というコンセプトはものづくりの世界にある「母性原理」という言葉から来ているそうです。
モノづくりの世界では「母性原理」という言葉があります。これは、「金属部品の精度は、それを加工した工作機械の精度を超えられない」という意味です。子である金属部品、またはそれらを組み合わせてカタチづくる最終製品の成否は、母である工作機械の性能に大きく左右されてしまう。
ヤマザキマザック採用サイト(http://www.mazak.co.jp/recruit/mother.html)
工作機械の性能・精度を向上させるために、懸命に仕事に取り組む様子とピアノ調のBGMが今回のコンセプトをとても魅力的に表現しています。
エンディング
株式会社ミスターマックス・ホールディングス
福岡を拠点にディスカウントストアを展開する、ミスターマックスさんの動画です。
実際には採用活動で活用されたものではなさそうですが、採用説明会におけるtheエンディング、という動画です。
このような形式で「あなたにとって〇〇とは?」や「学生さんへのメッセージ」を一言ずつというのはエンディング動画でよくある手法です。
ソニー株式会社
誰もが知る会社ですね。こちらもミスターマックスさん同様の「私にとってのSONY」の一言インタビューで構成されています。
構成そのものは似ていますが、BGMや画の質感に変化があると、かなり違って見えますね。
似た企画でも演出が変わると、全く別の動画に仕上がるのでこの辺りは動画制作を実施される際にはぜひ参考にしていただければと思います。
最後に
オープニング・エンディング動画と一口にいっても、「誰に何を伝えるのか」によってその演出方法は多種多様です。
新卒採用でオープニング・エンディング動画を制作する際には、ぜひ「誰に何を伝えるのか」をしっかりと検討して、納得の行くまで制作会社やディレクターと最適な構成・演出方法について考えてみてください。