【動画制作】に関係する専門用語の解説 ※随時更新

動画制作会社との打ち合わせや、制作進行上のコミュニケーションの中でよくわからない専門用語を聞いたことはないでしょうか。

本来であれば、制作会社側がクライアントに配慮してわかりやすい言葉をつかったり、補足するべきなのですがそうでない場合に、「〇〇ってどういう意味ですか…?」と聞きにくいこともありますよね。

本記事では、そんな動画制作についての専門用語について解説します。

スタジオ(撮影スタジオ)

動画制作における「スタジオ」は、映画やテレビ番組、CMなどの制作を行うための施設や場所を指します。映画やテレビ番組向けのスタジオでは、セットや照明、音響機材などが備えられており、撮影や編集が行われます。WEBCMなど、比較的安価に制作される動画の場合にはマンションの一室を改装した簡易的なスタジオなどもあります。

スタジオの立地・広さ・設備・撮影内容(スチールorムービー)によって金額が変動することがほとんどです。

ロケハン

「ロケーション・ハンティング」の略語。撮影を行う場所として適切かどうかの下見をすることを指します。企画や絵コンテの内容によって、広さ・背景・周辺の環境音・立地・アクセス・光の入り方など、様々な観点で確認を行います。

ロケ

「ロケーション撮影」の略称。スタジオでの撮影と対比してスタジオの外で撮影することを「ロケ」と呼びます。ただし、一般企業の動画制作の場合は企業のオフィスで撮影するのも、スタジオで撮影するのも「ロケ」と呼ばれたり「撮影」と呼ばれたりすることもあり、明確に使い分けられていないケースもあります。

撮影許可

オフィスビルや一般道、公園などの施設で撮影を行う際にそれぞれの管轄へ許可を取ることを指します。一般道等の場合は管轄の警察署へ届け出をだしたり、公園などの公営施設の場合には公園内の事務局など撮影場所によって許可申請を行う先はバラバラです。また、撮影する内容によっては許可を貰えないケースや、許可が下りるまでに時間がかかるケースもあります。

MA

MAはMulti Audioの略ですが、動画制作におけるMAは、動画の音声処理全般を行うことを指しています。また、adobeなどの一般的な編集ソフトでの音声処理と区別するために、MA専門のスタジオで行う作業のことをMAと呼ぶケースもあります。

MAスタジオ(えむえーすたじお)

MA(動画の音声処理全般)を専門に行うスタジオ。編集作業を完了した動画に効果音、BGM、ナレーション、などを付加し、整音を行うスタジオです。ナレーションの収録などの音声収録なども行うため、外部の環境音などの影響を受けにくい施設となっています。

絵コンテ

動画の内容や流れ、補足事項をイラスト・画像とテキストで表したもの。動画全体の設計図となり、確定した絵コンテをもとに撮影・編集が行われるため動画制作における非常に重要な資料です。

シナリオ

動画の内容や流れ、補足事項をテキストベースで表したもの。絵コンテはこのシナリオを基に作成されるケースもあれば、シナリオ無しで作成されるケースもある。また、インタビュー動画などの場合にはシナリオのみ用意されて絵コンテは用意されないケースもある。基本的に、撮影するシーンが少ない場合にはシナリオのみで進行される事が多い。

カット表

絵コンテをもとに、実際に撮影するシーンをカット(=録画ボタンを押してから、一度止めるまで)毎に並べたものに番号を振ったもの。撮影時にはこのカット表の番号をもとに、撮影効率や外部環境(日照時間など)を考慮して撮影順を決める。また、すべてのカットを撮影したか否かや撮影したカットの内容に問題がないかを1カットずつ確認するためにも用いられる。

香盤表

撮影当日の詳細なスケジュール。撮影の順番や出演者やスタッフの出入りの時間、撮影場所などの詳細を記載したもので、大掛かりな撮影になるとスタッフの数も数十名に登るため、各スタッフは香盤表をもとに各自の作業を進めていくため、非常に重要な資料です。

動画の長さのことを「尺(しゃく)」と呼びます。

オフライン(オフライン編集)

マスターデータを使用して動画を編集する前に行う、仮編集を指します。カット・シーンのつなぎや合成処理、テロップなどの編集内容をオフラインによって確認した後、本番の編集作業(オンライン編集/本編集)を行います。本編集では色味の調整やエフェクト加工まで行い、映像を完成させます。オフライン編集で動画の長さや流れが決まり、オンライン編集で装飾を施していくようなイメージとなります。

タイムコード

動画上に表示されている時間や時刻情報のことで、「00:00:00」のように表示されます。これにより、動画の全体尺に対して、現在どの位置の動画が表示されているのかが分かります。また編集場所などを指示する際にも利用されます。

絵コンテやシナリオ上では、「TC」と記載されることもあります。

テロップ

動画にタイトルなどの文字要素を重ねたものを「テロップ」と呼びます。シーンのタイトルや、発言内容の強調など、視聴者が動画の内容を理解しやすくする目的で活用されます。

ナレーション

動画の内容説明や、補足を声で行うこと。ナレーターや声優がスタジオで収録することが多いですが、「宅録」と呼ばれる、簡易的な収録環境で収録されるケースも増えています。

アフレコ

アフターレコーディング(撮影・収録後の録音)の略称。俳優やナレーターが動画上の口の動きに合わせてセリフを入れ込む作業のことを言います。

レンダリング(れんだりんぐ)

映像編集ソフト上のデータを映像ファイルとして書き出す作業。レンダリングに要する時間は尺とビジュアルエフェクトの複雑さ(ファイルのデータ容量の大きさ)、編集機器の性能差などで大きく変動し、特に3GCD等の場合には多くの時間を要することもあります。

エンコード(えんこーど)

デジタルの動画データを圧縮(データ容量を少なく)したり、データ形式の変換を行うこと。

YouTubeやFacebookなどの多くのSNSプラットフォームはMP4を推奨していますが、映像をアップロードするメディアや再生ソフトが対応しているデータ形式をを事前に確認し、それに合わせてエンコード作業を行う必要があります。

オーサリング(おーさりんぐ)

音声ファイルや動画ファイル、写真データ、見出しや文書などを組み合わせて「デジタルコンテンツ」や「メディア」を制作すること。一般的にはDVDプレイヤーなどで再生できる形式に変換し、DVDに焼くことを指します。

完パケ(かんぱけ)

「完全パッケージ」の略称。動画と音声の編集が完了し、そのまま配信・放送できる完成した状態の動画を指します。オーサリングやエンコードができるよう、高い画質で保存されます。代表的なデータ形式として、「.avi(エーブイアイ)」「.mov(モブ)」などがあります。

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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

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