ナレーション収録までくると、いよいよ動画制作も大詰めです。
プロのナレーターの声が入るとグッと動画のクオリティも上がるので気を抜かずに最後まで細部にこだわっていきましょう。
専門用語のイントネーション
自社製品や、社内用語、業界の専門用語などなど収録現場にいるディレクターやナレーターにもイントネーションを判断できない単語が出てくることはよくあることです。
そこで判断を求められるのは、同席している発注者側の担当者になるのですが、担当者もよくわからない…というのはこれまたよくあることです。
①複数パターン収録する
どうしてもイントネーションが判断できない単語が出てきた際には、複数パターン収録するというのが最良の手段です。
複数パターン収録しておき、その音声データを社内で確認したあとで正しいイントネーションの音声データを活用します。
多少手間ではありますが、迷った時には
「2パターン収録しても良いですか?」
と現場で提案してみましょう。おそらくNGが出るということはないはずです。
②責任者に同席してもらう
発注者側の直接の担当者では意思決定ができないということもよくあることなので、ナレーション収録には、できる限り責任者に同席してもらった方が良いです。
ナレーターの声のトーンや抑揚の付け方など細かい部分にもある程度注文をつけることができますし、逆にナレーションについてはこの収録の現場が最初で最後の確認・修正が可能なタイミングなのです。
基本的な声のトーンについてはディレクターが判断する部分でもありますが、最終的には企業側の好みに合わせることになるので、責任者に同席してもらいきになる部分はどんどん質問・指摘しましょう。
ナレーション原稿の最終確認
ナレーション収録までに、何度となく確認することになるかと思いますが、原稿を声に出して読んでみるとちょっとした表現の違和感や「て」「に」「を」「は」などの活用について修正した方が自然な流れになるということはよくあることなので、収録現場でも2度・3度と原稿をチェックしましょう。
もちろん、現場ではディレクターや制作会社の営業・プロデューサー、ナレーター、スタジオのミキサーの方も原稿に注意を払っていますが、ナレーション収録が終わると再度修正するためには、改めてスタジオに入るしかなくなるので注意しすぎるくらいに確認しておくことをオススメします。
あってはならないことですが…
そもそもナレーション原稿で表現されていることに誤りがあるなどの、細かな表現云々ではなく、根本的な部分に指摘が入るということも稀に発生します。
あってはならないことですが、そのようなケースもあるのでしっかりと原稿は確認しましょう。
現場で原稿に大幅な修正が入ると
- 収録時間延長にともなうスタジオ費の加算
- 同様にナレーター費の加算
などで、追加の費用が発生することも考えられます。
実際に収録を実施するまでは、ナレーション収録時に原稿を修正できる…という気持ちは一旦捨てて、事前の確認時にしっかりと確認しておきましょう。