「展示会に間に合わせたい」「採用広報で使いたい」「上半期のうちに予算を使い切りたい」
…など、理由は様々ですが上半期中、上期末までに動画を制作したいというニーズは少なくありません。
しかし、「動画制作の話が出てきたのは、◯月になってから…もう間に合わないのでは?」というケースも少なくありません。
特に動画制作を外注した経験のない人にとっては動画制作にどれくらいの期間が必要になるかは不透明で、納期に間に合うかどうかや、納得のいく動画制作が可能なのかどうかなど不安に感じている方も多いように思います。
たしかに、内容次第では1〜2ヶ月かかることもあり、スケジュール的に厳しくなるケースもあります。
しかし、やり方次第では、今からでも十分に間に合うケースもあるというのが正直なところです。
大切なのは、何を目的にするか、どこまで準備できているか、そしてどこに依頼するか。
本記事では、一般的な動画制作の工程や制作期間をお伝えしながら、短期間で制作するためのポイントや製作可能な事例を紹介します。
「このまま動かずに終わってしまいそうだけど、やっぱり動画をつくっておきたい」
そんな方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
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実写動画の制作工程・期間・短縮のポイント

制作工程
動画制作を外注する際の一般的な流れです。、
また、各工程で参考頂ける記事をリンクしましたので、是非ご参考ください。
- 問い合わせ :複数の制作会社へ問い合わせる
- 商談 :問い合わせた会社と商談。事前にまとめた情報を伝える
- 提案/見積り :各社から提案を受け、見積りをもらう
- 発注 :提案・見積りの内容を比較し、発注先を決定する
- キックオフMTG :制作開始にあたってスケジュールや制作内容を確認します
- 企画 :目的やターゲットに合わせてどのような動画を作るか?という根底の部分を決めます
- シナリオ/絵コンテ制作 :企画にそって動画の流れを決め、それを絵や画像を使ってでより具体的にします。
- ロケハン :撮影する場所や候補地を下見します。
- 撮影 :絵コンテにそって撮影します。
- 素材制作 :動画に使うデザイン、イラスト、音、などを制作します。
- 編集 :撮影した素材や制作した素材を、絵コンテに沿って編集します。
- MA/ナレーション収録 :編集した動画の音を整えます。またナレーションの収録なども行います。
以上が、概ねどのような実写動画制作においても必要な工程になります。
細かな部分としてはキャスティングをする際の「オーディション」や、WebCMなど比較的規模の大きな制作の場合には「PPM」と呼ばれる撮影前の最終チェックを行うMTGなども実施されますが、予算・規模によっては割愛されることも多いため本記事では割愛します。PPMについてはこちらで少しふれていますので気になる方はご参考ください。

制作する動画ごとの制作期間
各工程にどれくらいの時間が必要になるのか…については制作する動画によっても変動するため、ここでは制作期間全体としてどれくらいの時間が必要であるかをお伝えします。
あくまでも目安となるため、参考程度にご欄ください。
- インタビュー動画:1−2ヶ月
- ドキュメンタリー動画:2−3ヶ月
- WebCM全般:2−4ヶ月
- 会社紹介動画:2−3ヶ月
- 商品紹介動画:2−3ヶ月
- 採用動画全般:2−3ヶ月
制作期間を短縮するために必要なこと
目安として上記の期間が必要だとしても、どうしても急ぎで動画を制作したいこともあると思います。その場合は前述している各工程において、よりスピーディーに意思決定を進める必要があります。制作会社側に対応してもらえるかどうかもありますが、ここでは発注側でできることをお伝えします。
- レスポンス・意思決定は迅速に
- 出演者を決めておく
- 撮影場所を決めておく
- 伝えたい情報・ターゲットなどを決めておく
- イメージに近い動画を探して、イメージを固めておく
- 制作予算を決めておく
- 比較する制作会社の数は最小限に
制作する動画によっては、発注側では決めかねてしまうケースもありますが例えばインタビュー動画や会社紹介動画等の場合は、概ね決めておくことができるでしょう。
また、制作予算についは「そもそもどれくらい必要なのかわからない」というケースもあると思いますが、その場合はある程度幅をもたせるもしくは、上限だけを決めて2−3パターンほど見積りをもらうなどでクリアすることができます。
アニメーション動画の制作工程・期間・短縮のポイント

制作工程
各工程で参考頂ける記事をリンクしましたので、是非ご参考ください。
- 問い合わせ :複数の制作会社へ問い合わせる
- 商談 :問い合わせた会社と商談。事前にまとめた情報を伝える
- 提案/見積り :各社から提案を受け、見積りをもらう
- 発注 :提案・見積りの内容を比較し、発注先を決定する
- キックオフMTG :制作開始にあたってスケジュールや制作内容を確認します
- 企画 :目的やターゲットに合わせてどのような動画を作るか?を決めます
- シナリオ/絵コンテ制作 :企画にそって動画の流れを決めそれを絵や画像を使ってでより具体的にします。
- イラスト/デザイン(素材)制作:動画に使うデザイン、イラスト、音、などを制作します。
- MA/ナレーション収録 :編集した動画の音を整えます。またナレーションの収録なども行います。
以上が、概ねどのようなアニメーション動画・モーショングラフィックス動画制作においても必要な工程になります。
アニメーション動画・モーショングラフィックス動画の場合には、動画に活用するイラスト・デザインの制作が必要になるため、細かい部分としてはそのイラスト・デザインのテイスト・トンマナを決める必要がありますがタイミングとしては、発注前段階で制作会社から確認が入るはずです。
また、「どれくらい、どんなふうに動かすか」もアニメーション動画・モーショングラフィックス動画の場合には重要で制作費にも影響するため、この点についても発注前に確認が入ります。
制作期間
各工程にどれくらいの時間が必要になるのか…については制作する動画によっても変動するため、ここでは制作期間全体としてどれくらいの時間が必要であるかをお伝えします。
あくまでも目安となるため、参考程度にご欄ください。また、アニメーション・モーショングラフィックス動画の場合はクオリティと動画の尺によって制作期間が大きく変動するため、その点も注意が必要です。下記の制作期間で制作可能な動画もピックアップしています。
- 〜30秒:1−2ヶ月
- 30−60秒:1−2ヶ月
- 60−90秒:2ー3ヶ月
- 90ー120秒:2ー3ヶ月
- 120秒〜:3ヶ月~
制作期間を短縮するために必要なこと
- レスポンス・意思決定は迅速に
- 伝えたい情報・ターゲットなどを決めておく
- イメージに近い動画を探して、イメージを固めておく
- 制作予算を決めておく
- 比較する制作会社の数は最小限に
- 特急対応の費用を捻出する
- 販売されているイラスト素材を活用する。
アニメーション・モーショングラフィックス動画の場合、イラスト作成や編集作業など物理的に短縮することが難しい作業に多くの時間を要してしまうため、急いで制作する場合は発注側で決められることを決めておくことに加えて、⑥の特急対応費用を捻出することで自社案件に集中的にリソースを割いてもらうという方法もあります。
また、⑦のように販売されている素材を中心に制作することも方法の1つです…がどうしても既視感のある仕上がりになってしまうため、その点は注意が必要です。
動画制作の外注に失敗しないための3つのコツ
動画制作を外注した経験のある人の中には、なんらかの理由で「失敗した」「上手くいかなかった」と感じている方がいます。筆者も制作会社の営業として担当したお客様からそのような「以前お願いした会社で上手くいかず…」という相談を受けたことが何度かあります。
詳細は下記の記事にまとめていますが、ここでは失敗しないために重要な4つのポイントをご紹介します。

適切な制作会社を選ぶ
「それができれば苦労しない」と言われてしまいそうですが、やはりこの点は重要です。
ここで端的にお伝えしたいのは、「信頼できる営業担当者を選ぶ」という視点をもってみることです。
筆者が動画制作に携わり始めた10年ほど前とくらべると動画制作会社は格段に増えました。そしてどの会社も甲乙つけがたいほど豊富な制作実績を持っています。(弊社はまだ会社としての実績は少ないですが…)
その中で何をポイントに選ぶか?の1つのポイントが上記の「信頼できる営業担当者を選ぶ」という視点です。
詳しくは下記の記事にまとめていますが、端的にお伝えすると、

- 優秀な営業担当は、優秀なプロデューサー、優秀なクリエイターをアサインできる
- 優秀な営業担当は、無用なトラブルを避けてくれる
- 優秀な営業担当は、コミュニケーションがスムーズ
という3点です。「絶対この会社がいい!」と思える会社が見つからず悩むことがあればぜひ参考にしてみてください。
そしてもし悩むようであれば、ぜひ筆者にもご相談ください。
完成イメージをできるだけ具体的にする
いざ、動画制作をスタートする際には制作会社側からどのような動画が完成する予定であるかは絵コンテやシナリオなどの資料を用いて説明があるはずです。
動画制作に慣れていれば、そのような資料で具体的なイメージを持つことができますが、初めての場合にはそれでもイメージが難しいこともあるでしょう。
そのような場合には、遠慮なく制作会社側に質問してイメージの具体化に努めましょう。
制作過程で完成イメージの認識の相違などのズレが生じてしまうと、軌道修正には時間とコストがかかってしまいます。
社内調整を怠らない
発注側の企業の担当者の方の役割の1つが、自社内のステークホルダーとの共通認識の形成です。
- こんな目的でこんな動画を制作します。
- これが完成イメージです。
- いつころ完成良い体です。
- このタイミングでシナリオや動画を確認して、いつまでにフィードバックしなければなりません
…などなど、動画制作の背景や前提、クリエイティブイメージ、スケジュールなどについて関係者としっかりと「握る」ことができていないと、後になって「どんでん返し」が起きることは珍しいことではありません。
特に、動画制作について最終的なOKを出せる決裁権者とのすり合わせは重要です。
短納期でも制作可能な動画事例
アニメーション・モーショングラフィックス
実写
最後に
短納期の場合、通常の納期とは異なる対応や進行が求められますが、動画制作が不可能ということではありません。もし迷っている場合には、まずは動画制作会社に相談してどのような制作であれば可能なのかを把握することからスタートしてみましょう。
情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。