社員の紹介に動画を活用する

自社社員の魅力や雰囲気を求職者に伝えるにあたって
動画というのは最も有効な手段の1つです。

実際に一人一人の学生と自社社員とが対話をする機会を十分に用意できれば
それがベストかも知れませんが、少なくとも数多くの学生へ向けて自社を
アピールする段階では現実的な手段ではありません。

いくつかの企業の社員紹介動画をピックアップしてみましたので
是非参考にしてみてください。

株式会社バンダイ

王道、という感じの社員紹介動画ですね。

構成や演出はとてもシンプルですが、とても会社や社員の方の雰囲気が伝わってくる
採用動画になっています。

シンプルな分、伝わってくる印象がその「人」からの印象に絞られるので
社員紹介の動画は下手な演出を加えるくらいであればこれくらいシンプルな方が
良いです。

ポイント①:多種多様な社員の方々

社員紹介動画において、重要なポイント1つが出演する社員の人数です。
多ければ良いということではありませんが、あまり少ないと

「その人のことはなんとなくわかるけど、会社の雰囲気が伝わらない」

という印象になってしまうケースが多いです。

また、バンダイさんのこちらの動画は事業部や職種が多岐に渡っていたり、
社内でご結婚されて共働きされている方も出演されていたりと
多様性に富んでいるのもポイントです。

結婚しても働ける、と言葉で言われるよりもこのような形で画として表現されるほうが
よほど説得力がありますね。

ポイント②:出演者のビジュアルの統一性

たくさんの社員の方が出演していますが、女性は華やかな方・男性は爽やかな方が
とても多く出演されています。

自社をアピールする動画なので、出演者の方のビジュアル・清潔感が非常に重要である
というのは言わずもがなですがその中でも一定の統一性を持たせているのは
toCビジネスを展開している企業ならではの配慮かもしれません。

社員紹介動画は当然出演者にスポットが当たる動画なので、
このような形で視聴者に与える印象というのをしっかりとコントロールできると
それだけで動画そのもののクオリティもあがりますのでぜひ参考にしてみてください。

富士通クラウドテクノロジーズ

いわゆる社員紹介…という感じではありませんが、テンポ良く短尺で
会社の雰囲気や働いている人の雰囲気を上手く伝えている動画です。

富士通…と聞くとなんとなく少し固いイメージがありますが、
少なくとも富士通クラウドテクノロジーズさんに限っては誤解なのかな…
と思わせる動画です。

ポイント①:動画全体から伝わるITベンチャー感

富士通さんという冠がついているのに、ITベンチャーっぽい感じが表現されているというのが
おそらくこの動画の狙いではないでしょうか。

動画のテンポ感やBGM、ソファーで談笑しながら仕事をしている様子
…などなど

富士通さんの冠がついていることで「大手」というイメージが先行してしまいますが
これらの要素から「意外と最近のITベンチャーっぽい…」という印象を受けます。

若手のエンジニアやチャレンジ精神あふれるビジネスサイドの人材にアピールするに
あたって、「大手」というイメージがハードルになってしまうことも
時にはあるのかもしれません。

そのようなハードルを超えるために実情をベースとしたこのような演出は
採用プロモーションとしてはとても好例だと思います。

ポイント②:社長と社員の距離感

実際のところはどうかわかりませんが、少なくともこのような動画を制作するにあたって
社長自ら出演して社員と話をしている様子…というのはかなり珍しいです。

社長が協力してくれていることや画の雰囲気から強引につくりだしたものではなく、
このようなシーンが社内で日常的に有り得そうなことを想像させますね。

トップとの距離が近い、あるいは現場を理解しているという印象を得られるのは
自分が求職者だとしたら…と考えるとかなりポジティブに捉えられる部分だと思います。

ポイント①のITベンチャー感という部分と重なりますが、理解あるトップの存在を
印象づける良い演出ですね。

株式会社星野リゾート

星のリゾートさんの社員紹介動画は、1人1人別々の動画として制作されていて
働いている方の人柄や仕事内容、やりがいなどがしっかりと語られています。

提供しているサービスや価値だけではなく、その世界観が採用へ応募する学生以外にも
視聴されることをかなり意識されている様子が伺える動画となっています。

ポイント①:映画のような画の質感

画の質感はこれまで紹介した動画や他社の社員紹介動画とは一線を画したもの
になっており、荘厳な雰囲気の中に所々に見える緑や紅葉がより一層その雰囲気を
更に盛り上げているように感じます。

撮影に使用されたカメラや編集での画の色調の調整による部分も大きいと考えられますが、
撮影後にどうにでもなる…ということではなく、事前に完成イメージを持った上での
撮影時の調整が必要になってきます。

そう考えるとどのような印象の動画にしたいのか、というのはしっかりとデイレクターや
制作会社と話し合うことは動画制作においてとても重要なポイントですね。

ポイント②:動画全体のテンポ感

星のリゾートではきっとゆったりと時間が流れているのだろう、と思わせるような
全体的にしっかりと間をとった構成となっています。

1カットあたりの時間やその中でのカメラワークがゆったりとしているという部分と、
所々のインサートカットにスロー加工が施されていることも一役買っているようです。

バンダイさんの社員紹介動画と比較すると、伝えたい世界観・与えたい印象を上手く
表現するためにしっかりと演出がなされていることが伺えます。

最後に

社員紹介動画と一口にいっても、「誰に何を伝えるのか」によって
その演出方法は多種多様です。

新卒採用で社員紹介動画を制作する際には、ぜひ「誰に何を伝えるのか」を
しっかりと検討して、納得の行くまで制作会社やディレクターと最適な構成・演出方法に
ついて考えてみてください。

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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

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