動画制作会社の違いは「人」にでる。どの会社に依頼するか悩んだら

動画制作会社を探す・あるいはどの動画制作会社に依頼するかを決める際には必ずと行っていいほどネット検索で情報を集めることになると思いますが、筆者がこの業界に入った10年ほど前には実はそれほどこの動きは活発ではなく、情報も少ない状態でした。

それからの10年で多くの制作会社が登場し、また動画制作の需要も大きく伸びたことで、現在は各社が力を入れているコンテンツマーケティングメディアでの情報発信や豊富な実績が掲載されているコーポレートサイトもあり、発注側は数多くの情報を参考にして、選り取り見取りで気に入った動画制作会社を選ぶことができます。

一方で、「どの会社も実績も豊富で、『何が違うのかよくわからない』という声が聞こえてくるようにもなってきました。

本記事ではタイトルの通り、動画制作をどの会社に依頼すればよいのか?に悩んだ際に参考にしていただける情報を業界の特徴も交えながらお伝えします。

目次

動画制作会社を選ぶ際によくあるQ&A

何を基準に動画制作会社を選ぶべき?

最も安心感があるのは制作を予定している動画と似た実績があることでしょう。ただし、その制作実績と同じ制作体制で制作ができるのか、同じ担当者が営業担当なのかなども含めて考えるとその可能性は高くないので、結果的には価格や実績、営業担当の力量などを総合的に判断するのがもっとも失敗しにくいと言えます。

制作会社毎に見積りの金額がことなるのはなぜ?

理由は大きく2つです。1つは前提としている制作条件が異なる可能性があります。例えば照明の有無やスタッフの人数などは制作会社側の想定で見積るため、違いがでます。2つ目は会社ごとに設定している粗利率や原価に由来するものです。

制作会社ごとの違いはどこにある?

ネット検索で上位表示される制作会社の場合、いずれの会社も実績豊富でオールジャンル対応可能と謳っており、違いがわかりにくいと思いますが細かな違いはあれど、制作・サービスの内容に発注側が気にするほどの違いは無いことが多いです。

動画制作会社を選ぶ基準

動画制作会社を選ぶ際に、「どの会社も悪くなさそうだけど、何を基準に選べば良いんだろう」と悩むことがあると思います。制作する動画の内容によって変わる部分も大いにありますが、基本的には実績や営業担当の力量、金額などを総合的に判断するのがベスト…というのが、答えにはならないかもしれませんが、筆者の結論です。

ただし、「何が」基準となりうるのかについては知っておいて頂いて損はないと思いますので、ここでは制作会社を選ぶ際に基準となりうる項目について解説します。

動画制作を外注する際の選択肢

そもそも、動画制作を外注する際にどのような選択肢があるのか?を考えたことがあるでしょうか。

「とりあえず…」で「動画制作 会社」「動画制作会社 おすすめ」などのキーワードで検索されることも多いでしょう。もちろん、それも1つの方法ですが、「そもそもどのような選択肢があるのか」を理解した上で「この選択肢を選ぼう」という意思決定のプロセスを経ると、自身が動画制作に求めるものも明確になるので、おすすめです。

具体的には、

  1. 広告代理店へ発注する
  2. 動画制作会社へ発注する
  3. 個人クリエイターへ発注する

という大きく3つの選択肢があるのですが、それぞれのどのような場合にどの選択肢を選ぶべきかについては下記にまとめていますので、気になる方はご参考下さい。

動画制作会社の制作体制で選ぶ

動画制作会社によって、制作体制が異なる場合があるのでそれを基準にするというのも1つの方法です。

  1. 自社で制作リソース(カメラマンやディレクター)を抱えている
  2. 自社で抱えておらず、フリーランスクリエイターと提携している

1と2のハイブリッドな体制のケースもありますが、大きくこの2つに別れます。

どっちのほうが良いのか?というのは会社によってあるいは制作内容によって変わるので一概には言えないのですが、どちらにどのような特徴があるのかについては、下記にまとめていますので気になる方をご参考下さい。

動画制作会社の得意領域で選ぶ

ネット検索で上位表示される会社は、比較的「オールジャンル対応可能」な会社が多く、「どの会社が何が得意なのか」がわかりにくい…という方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、「たくさん実績が掲載されていて」「オールジャンル対応可能」としている会社同士の場合、発注者の視点で気にするほど、制作内容やサービス・得意領域に違いは無いと言えます。

ただし、制作する動画の種別や用途によってはその点にスペシャリティを持った会社もあるので、特徴的な動画を制作したい場合には、下記の記事を参考に探して観て下さい。

見積り金額で選ぶ

ここまでお読み頂いた方の中には「制作会社ごとの違いが大きくないということであれば、金額で選ぶのでもいいの…?」とお思いの方もいるのではないでしょうか。

もちろんそれも方法の1つとしては十分にアリです。ただし、ご自身が動画制作の発注や進行業務に慣れているのであれば…という条件がつきます。

同じ制作条件を提示した上で見積りの金額が大きく異なる場合、考えられる理由は大きく2つで、

  • 制作会社ごとに、想定している使用機材や撮影スタッフの人数が異なる
  • 制作会社ごとに、設定されている粗利率や原価の設定が異なる

…という2つです。2点目は当然あり得るのですがここで大きく変わるよりは1点目の違いが見積金額の差異の要因となっている可能性が高いです。

そして、その差異を把握して、どの見積りがベストかを判断するには上記の条件を満たす方ではないと厳しいでしょう。

動画制作に慣れてない方であれば、まずは上手に動画制作会社からの見積りをゲットすることに注力することをおすすめします…ということで、下記をご参考下さい。

「良い動画制作」って実は難しい。

当たり前なのですが、ベストな動画制作会社を選ぶ魔法というのは存在せず、発注側の条件や環境、制作会社側の体制や得意領域など、ケース・バイ・ケースで「ベストな動画制作会社」は変わります。

そして、動画制作は動画制作会社を選んで終わりではなく選んだところからがスタートです。

動画制作は短いもので1ヶ月、長いものだと3〜4ヶ月のプロジェクトになるため、発注側の担当者の目線で考えると単純に「コスパの良い会社」「豊富な実績を持っている会社」ではなく、「ストレスなくコミュニケーションできること」「信頼できること」なども非常に重要な要素になります。

「良い動画」を作ってもらえる会社を選ぶことでさえ悩ましいのに、制作進行のコミュニケーションまで想定すると非常に難しい決断ですが、そこまでを想定して選ばないと「良い動画制作」は実現できません。

「良い動画制作」を実現するために必要な情報は下記にまとめていますので、もし興味がある方あはご参考下さい。

結論:動画制作は「会社」ではなく、「人」で選ぶことがおすすめ

ネット検索で上位表示されている中から選ぶのであれば…という条件つきになりますが、結論として筆者は会社というよりは「人」で選ぶ方が成功する可能性が高いと考えています。

その理由と詳細な内容は別記事にまとめているので気になる方はこちらをお読み頂きたいのですが、

内容をまとめると、

  • 上位表示される動画制作会社の制作リソース(クリエイター情報)は共有されている
  • 上位表示される動画制作会社は総じて実績豊富で、オールジャンル対応が可能

…てあることを考えると、結果的に差がでるのは「人」の部分になると筆者は考えています。

営業担当者や、制作進行を担当するプロデューサーがビジネスパーソンとして最低限のスキルと能力をもっているのか、「人と人」としての相性に問題はないか、信頼できるかなどがクリアできれば建設的なコミュニケーションが可能なはずなので、たとえ多少うまく行かないことがあっても前向きな解決を図ることができます。

動画に限らず、このようなプロジェクトはうまく行くときは上手くいくので実は「何かしらのトラブルが起きた時に如何に対処するか」という点において、信頼できて・的確に対処できる人を選ぶというのが重要なポイントだと筆者は考えます。

最後に

動画制作会社を選ぶことに悩んでいる方に、クリティカルな解決方法を提示できた…とは思いませんが、

  • どのような選択肢があるのか
  • どのような基準があるのか
  • 筆者なりの選び方

この3つをお伝えすることで、この記事を読んでくださった企業の担当者の方の悩みの解像度が少しでも上がっていれば幸いです。

動画制作は、影も形もない状態から少しずつクリエイティブとしての姿が見えてくる非常に面白い仕事なので、
ぜひしっかりと準備して、動画制作を楽しんで頂けたら幸いです。

情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

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