新卒採用の代表メッセージ動画|予算・相場・制作費の現実と、失敗しない進め方

新卒採用向け動画コンテンツの中で、「代表メッセージ」「社長インタビュー」コンテンツはよく制作される動画ではない一方で、「社長」がキーコンテンツとなりうる企業であれば、必ず制作しておきたい動画です。

一方で、「相場がわからない」「社長のスケジュールが取れない」「納期が迫っている」——などで悩まれる担当者の方が多いという事実もあります。本記事は、予算レンジ別の現実解、短納期の条件、稟議が通る見積の読み方までを実務目線で整理します。

要約:代表メッセージ動画の相場はおおよそ50万円/100万円/150万円の3帯。
標準納期は6〜8週間、条件を満たせば最短3週間も現実的。
短納期の鍵は出演者の事前確定・屋内収録・承認者2名以内・承認SLA48時間
見積では「含む/含まない」の線引きと二次利用条件の明記が必須です。

目次

結論ショートQA:代表メッセージ動画の4つの疑問

いくらかかる?

代表メッセージ動画の制作費用は50万円/100万円/150万円のレンジが一般的です。金額は主に尺(60〜120秒)・撮影規模(1〜2カメ)・編集内容(テロップ/簡易アニメ)・プロンプター/メイクの有無で変動します。

納期は?短納期は可能?

標準制作期間:6〜8週間(企画〜納品)。条件を満たせば最短3週間(企画含む)も現実的です。条件例:出演者の早期確定、承認プロセスの迅速化(SLA=48時間以内)、修正1回など。

オフィス撮影とスタジオ撮影の違いは?

オフィス撮影は移動・コストが抑えやすく、リアリティを伝えやすい一方、騒音や照明条件の制約を受けやすい点に注意が必要です。スタジオ撮影は映像・音声品質を安定させやすく、セキュリティ面でも安心ですが、会場費が追加で発生します。

プロンプターは必要?

カメラ前で話すことがよほど苦手でなければプロンプターやカンペなどは利用せずに、社長自身の言葉で話すことを強くおすすめします。

価格レンジの比較:50万円・100万円・150万円の違い

予算によって撮影規模や納品内容が変わります。以下の表で、各価格帯の違いを確認します(相場の目安)。

予算想定尺撮影規模照明編集範囲プロンプターメイク納期目安納品本数
50万円〜60秒1カメ/半日/オフィス無し、もしくは簡易照明基本編集(テロップ最小)なしなし4〜6週間1本
100万円60〜90秒2カメ/1日/オフィスしっかり目の照明あり標準編集(テロップ/図版)+BGMありあり6〜8週間2本(尺違い)
150万円90〜120秒2カメ/1日/スタジオしっかり目の照明あり高度編集+MA(音響仕上げ)ありあり8〜10週間3本(尺・比率違い)
MA=音響仕上げ(ノイズ処理/音量調整/BGMバランス)。「高度編集」はテロップ・図版・簡易アニメーションを想定。表はモバイルで横スクロールできます。

「含む/含まない」の境界線:見積の確認ポイント

見積比較では基本料金に含まれる項目オプション(追加費用)の線引きを明確にすることが重要です。

項目基本的に含まれるオプション(追加費用)
企画・台本○(小修正)大幅な構成変更
撮影(機材・人員)○(1〜2カメ)特殊機材/追加スタッフ
照明(機材・人員)○(簡易的か、しっかり目か)特殊機材/追加スタッフ
編集・MA○(標準整音)複雑なアニメーション/追加MA
ナレーション△(内容次第)プロナレーター手配
字幕○(日本語・要点)全編字幕/多言語対応
縦型・正方形△(同時制作時)納品後の追加制作
スタジオ×○(会場費別途)
プロンプター△(プランによる)
メイク△(プランによる)
追加修正×(回数上限あり)
再撮×
※「縦型・正方形」は同時制作だとコスト効率が良く、後追い制作は割高になりがちです。二次利用条件(媒体/期間/地域)は契約に明記。

仕様と品質を決める5つの要素

1. カメラ・音声・照明の基準

2台カメラ+ラベリアマイク(ピンマイク)+3点照明を推奨します。特に音声の明瞭さと、目に光を入れる「キャッチライト」は説得力を左右します。

2. 照明の活用

照明を活用することで、影と光のコントラストを強めるなど、社長や会社のカラーに合わせた演出が可能になり、視聴者により強い印象を残すことが可能になります。

3. 撮影場所:オフィス vs スタジオ

オフィスはコスト効率とストーリーの親和性、スタジオは品質安定が強みです。目的と社内条件で使い分けます。

4. 尺・比率のバリエーション

本編90〜120秒を基準に60秒/30秒の短尺版、16:9/1:1/9:16の複数比率で同時設計すると、説明会・LP・SNS各チャネルで活用幅が広がります。

5. 字幕・多言語対応

音声オフ環境や専門用語の理解補助に字幕は有効です。グローバル採用では英語字幕も検討します(通常は追加費用)。

WBS(作業分解構成):標準6〜8週 vs 最短3週

WBSは工程の可視化と進行の合意形成に有効です。短納期では並行編集・承認SLA・屋内収録が効きます。

工程標準(6〜8週)短納期(3週)のポイント
1企画・準備構成案・台本/出演者調整出演者確定/屋内収録に限定
2準備・ロケハン撮影場所確認/機材選定承認者を2名以内に絞る
3撮影終日撮影(1日)承認SLA=48時間で設定
4〜5編集・初稿編集/テロップ/BGM並行編集/修正指示を1回に集約
6修正・MA修正対応/MA(音響仕上げ)
7〜8最終確認・納品最終プレビュー/データ納品
SLA(Service Level Agreement)は承認応答期限の合意。表はモバイルで横スクロールできます。

短納期を実現する4条件:出演者の事前確定/屋内収録への限定/承認者2名以内/承認SLA48時間。これらで最短3週間が現実味を帯びます。

稟議が通る見積の読み方:3つの確認ポイント

修正の定義:テロップ文言変更は含むか、構成変更は別費用かを事前に明確化。
二次利用の範囲:媒体・期間・地域の指定を契約に明記。
オプションの扱い:スタジオ/照明/メイク/縦型/字幕の有無を揃えて比較。

スクリプトと話し方:説得力を高める2つの要素

台本の基本構成

MVV(Mission/Vision/Value)→主な事業内容→今年の注力領域→学生への具体的期待の順が基本。口語体・短文・一文一義・言い切りで明瞭にします。

スピーチコーチングの効果

撮影前15分のプリコーチング(発声/呼吸/視線/手の位置)だけでも撮り直しを減らせます。動画撮影に不慣れな場合ほど効果的です。

事前準備チェックリスト:10項目

項目確認内容
目的・尺・ターゲット動画の目的/想定尺/対象層を明確化
原稿の草案MVV・注力分野・期待・応募後アクション
出演者と衣装出演者確定/衣装・身だしなみの指定
撮影場所の条件静音性/奥行き/電源/照明の確認
承認プロセスのSLA承認者特定/48時間以内のフィードバック
二次利用の範囲媒体・期間・地域の明確化
参考動画イメージの近い動画を2本選定
字幕・比率の要件字幕の有無/16:9・1:1・9:16の必要性
当日のタイムテーブル入り・メイク・撮影・休憩のスケジュール
リスクの許容範囲NGワード/禁止話題/開示レベルの確認

失敗パターンと回避策:5つの典型例

失敗パターン回避策
承認の渋滞承認者を2名以内に絞り、コメント様式を統一
原稿の硬さ口語化+プロンプターで自然な語り口に
音・光の弱さラベリアマイク+3点照明を基準に品質担保
尺が長すぎる本編に加え60秒/30秒の短尺も展開
再撮の発生NGワード・禁止事項を事前共有し当日チェック
※当日チェックリストの運用で再撮リスクは大幅に低減します。表は横スクロールできます。

よくある質問(FAQ)

何分が最適?

新卒採用では60〜120秒が使いやすい長さです。説明会冒頭やLPのファーストビューは60秒、詳細メッセージは90〜120秒が目安です。

オフィスとスタジオ、どちらが良い?

品質・コスト・移動・セキュリティを比較して判断します。品質最優先はスタジオ、コスト重視はオフィス撮影が向きます。

原稿は誰が書く?

叩き台は制作側で準備し、最終表現は経営者の口調に最適化します。MVVや強みの共有が品質を左右します。

修正回数と範囲は?

推奨は2回まで。構成変更や再撮影は追加費用が一般的です。契約前に定義と範囲を明確にします。

納期短縮の条件は?

出演者確定/SLA48時間/修正1回/屋内撮影が主条件です。これらを満たすと最短3週間が可能になります。

まとめ:代表メッセージ動画で採用効果を最大化する

相場は50・100・150万円が目安。撮影規模と編集内容、プロンプター・メイク・スタジオの有無で費用が決まります。標準は6〜8週間、条件次第で最短3週間。見積の線引きと二次利用条件を明確にし、WBSとチェックリストで進行をコントロールしましょう。

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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

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