新卒採用の代表メッセージ動画|制作のポイント7つ

「何を話せば学生に伝わるのか決めきれない」「代表の撮影枠が取れない」「修正が増えて公開日に間に合わない」——新卒採用における志望度向上と内定承諾率の改善を目指す上で、代表メッセージ動画は有効なコンテンツ1つですが、社内の人員で完結する、一見難易度が低そうな代表メッセージ動画の制作にも、意外な落とし穴が潜んでいます。

本記事では、限られた代表の撮影時間でも、学生の意思決定を後押しする動画を制作するために、企画・台本(話題カード)・撮影当日の段取り・再利用設計までを実務目線で整理します。

目次

結論ショートQ&A

代表メッセージ動画は何分が適切ですか?

目的に応じて変動しますが、ある程度コンパクトであるほうが観られやすいため2分前後くらいが1つの目安になります。一方で「観てもらえる前提」があれば5分、10分などの長い尺でも良いでしょう。

何を話すと学生に伝わりますか?

MVV(Mission/Vision/Value:理念)だけでなく、いま向き合っている課題と、学生に期待する具体的な役割を言い切ることで、納得感が生まれます。抽象的な話だけで完結させないことが重要です。

台本はどこまで作るべきですか?

社長が暗記したものを、ただ話している動画では説得力に欠けてしまうため、台本は基本的には無い法が良いです。事前にどのようなことを話してほしいのかを伝えたうえで、インタビューなどで引き出していく形が良いでしょう。

代表が緊張する場合の対策はありますか?

独白(カメラ目線)ではなく、対話形式で撮影します。加えて、本番前に15分の段取り確認を入れることで、撮り直しを減らせます。

修正ループを防ぎ納期を守るにはどうすればよいですか?

承認者を最小限に絞り、レビュー期限(例:48時間以内)と修正回数の上限(例:2回)を発注前に明文化して合意します。編集後の大幅な構成変更は行わないルールもセットで決めます。

代表メッセージ動画の役割:意思決定の後押しに効く

代表メッセージ動画は、会社説明の代替ではなく、学生の意思決定を前に進めるためのコンテンツです。代表が自分の言葉で語ることで、テキストでは伝わらない「判断材料」を増やせます。

志望度が上がる理由

代表の言葉は、その企業がなぜその事業を行っているのか、どこを目指しているのかなどを強い説得力で伝えることができます。価値観・優先順位・挑戦の方向性が明確になるほど、学生は「自分がここで働く理由」を言語化できるため、志望度の向上につながります。

ミスマッチを減らす理由

求める人物像やカルチャーを明確に伝えることでセルフスクリーニングを促すことができます。採用後のギャップによる離職を抑えるためにも、代表メッセージは「きれいな言葉」より「リアルを伝えながら鼓舞すること」が重要です。

特に効くタイミング

最終面接前、内定出し直後、内定者フォロー期間など、限られたシーンでの活用も有効ですが、Youtubeなどでいつでも視聴できるようにしておくというのも1つの方法です。代表メッセージ動画の目的にあわせてタイミングを見極めましょう。

話す内容は「5テーマ」で決める

繰り返しになりますが、代表が語るべきテーマはその動画の目的次第で変わります。ここでは代表的な5つのテーマを紹介します。

テーマと構成の早見表

話すテーマ学生が知りたい問い話すコツ
存在意義(MVV)なぜこの事業をやっているのか?創業の動機と「何を捨ててでも守る価値」を言い切る
現在の課題と展望これから会社はどうなるのか?課題を具体化し、挑戦の方向性を明確にする
期待する役割入社後、何を任せたいのか?役割を行動レベルで提示する(例:現場改善、提案、推進)
働き方とカルチャーどんな雰囲気の組織か?評価される行動・失敗の扱い・意思決定の速さを具体で語る
最後の一言自分はこの会社を選ぶべきか?学生に直接語りかけ、応募後の行動を促す

抽象的な話だけで終わらせない

「社会に貢献」「成長できる」だけでは差別化できません。「何に、どう貢献するのか」「成長とは何を指すのか」を具体例で支えます。言い切りと具体例をセットにしてください。

避けたい話し方

結論が見えない前置き、専門用語の連発、原稿の読み上げは、伝達力・説得力を損なってしまいます。

撮影1回で成立させる準備:話題カード・口語化・当日段取り

代表メッセージ動画は「代表の語りで」が動画のクオリティを大きく左右します。そして撮影当日の成否は、事前準備で決まります。代表の稼働を最小限にしつつ、必要な発言を確実に押さえるためのポイントをお伝えします。

事前インタビューの実施

可能であれば、オンラインなどで事前インタビューの実施をおすすめします。事前に撮影時にはなしてもらいたい内容についてインタビューを行うことで、代表自身の中でも当日話すべき内容を整理することが可能になります。

代表稼働の目安(当日)

撮影当日の代表稼働は、60〜90分を基準に設計します(メイクや身だしなみ確認を含める場合は90〜120分)。代表が到着する前に、照明・音・カメラの設定を完了させ、「座って話すだけ」の状態を作ります。

口語化のルール

硬い文章的な語り口になってしまうと、せっかくの代表メッセージ動画の説得力を損なってしまうため、あくまでも自然に代表自身の言葉として話してもらえるよう、インタビューや対話形式(動画には代表のみが写っている)での撮影も検討してみましょう。

当日のチェック(撮り直しを減らす)

  • 話す速度:早口になっていないか、区切りがあるか
  • 視線・姿勢:対話形式なら相手の目線、独白ならカメラ目線が崩れていないか
  • 服装・身だしなみ:企業のブランドイメージに合っているか
  • 音環境:空調・外部音が入り込んでいないか
  • NG事項:固有名詞・数値・未公開情報の扱いが合意どおりか

再利用前提で費用対効果を上げる

代表メッセージ動画は、制作時点で再利用を前提に設計すると、より広く活用することが可能です。特に「短尺」「縦型」「字幕」の3点は、後付けすると追加費用と納期に影響するため、事前に決めておきましょう。

用途別の最適仕様表

活用媒体推奨尺画面比率字幕
採用サイト(本編)60〜120秒16:9推奨(スマホ視聴対応)
説明会(冒頭)60秒16:9不要(会場投影)
SNS広告・ショート15〜30秒9:16必須(無音再生対応)

※尺は目安です。媒体の特性に合わせて調整してください。

本編から短尺を切り出す前提で撮る

短尺は後から作るのではなく、撮影時点で「短尺になる発言」を押さえます。SNSは冒頭数秒で判断されるため、言い切りの一文を短尺用に別撮りしておく設計を推奨します。

字幕の有無は最初に決める

字幕(テロップ)を全編に入れるかどうかは、工数と見積に影響します。採用サイトでのスマホ視聴を前提にする場合、字幕対応をおすすめします。

失敗パターンと回避策

代表メッセージ動画で起きやすい失敗を3つに整理し、回避策を示します。

抽象的で熱が伝わらない

抽象的な話だけでは他社と同じように見えてしまいます。「何を、どう変えるのか」「何を大事にしているのか」を、より具体的に伝えるようにしましょう。

修正が増えて公開日に間に合わない

編集後に役員や他部署の指摘が増えると、修正が連鎖し制作期間がのびてしまいます。企画段階で構成案を社内共有し、編集後の大幅変更は行わないルールを徹底します。

公開して終わる

採用サイトに置くだけでは再生されません。説明会待機時間での上映、スカウトメールへのリンク添付など、学生が視聴する導線を設計します。

発注前チェックリストと進行管理

制作会社へ相談する前に、以下を社内で決めておくと、ブレのない進行になります。

社内で決める10の確認項目

確認項目決定すべき内容
動画の目的志望度向上か、理念理解か
ターゲットどのような志向性の学生か
使用場所採用サイト、説明会、SNS
想定尺60〜120秒、短尺15〜30秒
画面比率16:9、9:16の要否
字幕全編か要点のみか
撮影場所社長室、共有部、スタジオ
最終承認者誰のOKで確定か
希望納期いつまでに最終データが必要か

※このリストを制作会社に共有すると、提案と見積の精度が上がります。

承認SLAと修正定義の合意

納期を守るために、提出から48時間以内にフィードバックを返す運用ルール(SLA:Service Level Agreement:承認期限の取り決め)を設定します。加えて、無料対応の修正回数(例:2回)と、修正の定義(文言修正まで/構成変更は別途など)を事前に合意します。

まとめ:代表メッセージ動画で志望度を上げる

代表メッセージ動画で志望度を上げるためには、次の3点を押さえることが重要です。

  • 代表自身の自然な言葉をいかに引き出すか。
  • 代表の稼働を最小限におさえながら、最大のクオリティの実現。
  • 採用サイト・説明会・SNSへの再利用を前提に、尺・縦型・字幕を事前に決める。

株式会社caseでは、代表の限られた撮影時間でも、必要な発言を確実に押さえる段取りと、学生の意思決定を後押しする構成設計を支援しています。代表メッセージ動画の制作や進め方でお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。

情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

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