【新卒採用】説明会動画の制作のポイントをプロが徹底解説

近年の新卒採用では、会社説明会を動画コンテンツとして用意する企業が増えています。

オンラインでの説明会やセミナーが一般化する中で、あらかじめ収録・編集した動画を活用することで、学生の都合に合わせて情報を届けられるというメリットが注目されています。

しかし、初めて動画を作る企業にとっては、

「どんな構成にすれば学生に伝わるのか?」

「必要な情報量は?話す順番は?」

「採用動画らしい“見せ方”って何だろう?」

といった悩みを感じることも多いでしょう。

本記事では、実際に数多くの採用向け動画を手がけてきた制作者の視点から、効果的な説明会動画をつくるためのポイントをわかりやすく解説します。

「学生の印象に残る説明会動画をつくりたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事では、いわゆる「リアルタイムのライブ配信」ではなく、事前に収録・編集された説明会動画を前提に解説しています。

目次

Webセミナー動画/オンラインセミナー動画についてのQ&A

会社説明会動画/オンラインセミナーの制作費は?

動画用のスライド資料などの有無によっても異なりますが、概ね¥500,000〜というのが一般的です。

会社説明会動画/オンラインセミナーのメリットは?
  1. 会社概要や事業内容などの「ファクト」に近い情報をオンラインで伝えることで、工数を削減できる
  2. 学生に事前に情報を提供しておくことで、一定の理解を前提としたリアルな説明会の運営が可能
  3. 学生はいつでも、どこでも動画を視聴することで情報を取得することができる
会社説明会動画/オンラインセミナーの制作期間は?

説明用の資料が用意できていれば、1ヶ月程度で制作可能です。

説明会動画のメリットとは?なぜ多くの企業が活用しているのか

近年、新卒採用活動の現場では、オンラインを前提とした広報・説明の形式が一般化しています。特に、会社説明会については、リアル開催だけでなく「過去にオンライン配信を行った説明会動画の録画」や「説明会を代替する会社説明動画」を活用する企業が年々増加しています。

一昔前までは基本的には「説明会」を開催することが前提であったなかでなぜ、「説明会動画」の活用がすすんでいるのでしょうか。

説明会動画は企業側・学生側双方の「効率化」を実現できる手段であるからだと考えます。

採用企業側のメリット

採用企業側のメリットは大きく下記の4つです。

  • 地方学生を含む全国の候補者に、同じ情報を一斉に届けられる
  • リアル開催の移動や会場準備などのコスト・工数が不要
  • 「会社説明」のコストを削減することができる
  • 「会社説明」のクオリティを担保・平準化することができる

「オンラインでの動画の配信」であることを考えると、どれもご納得いただけるメリットではないでしょうか。

特に説明会動画は、比較的制作費を抑えやすい動画であり、また上記の通りコストとの比較もしやすいため制作を上申しやすいタイプの動画であるとも言えます。

説明会動画の費用については、下記をご参照ください。

学生側のメリット

採用企業側のメリットは大きく下記の3つです。

  • 説明会の会場に足を運ぶ必要がない
  • 学生が希望するタイミングで動画を視聴することができる
  • 希望する学生は何度も動画を視聴し、学習・復習できる

説明会動画を活用する企業が増えてきていることを考えると、「説明会動画が無い」ことはそれだけで学生の心象にネガティブに働く可能性があります。

また、前述の通り説明会動画は採用企業にとっては工数削減のメリットもあるため、「人気企業ほど用意している」という状態にもなりやすく、学生のエントリーを増やしたい企業にとっては検討の優先度が高い動画とも言えます。

動画ならではの表現力も強みになる

説明会動画の制作を検討される際、「リアルな説明会と違って、集中して視聴してもらうことが難しいのでは」と懸念されることがあります。

この点に関して筆者は「おっしゃる通りだと思います」と回答しています。確かに、リアルな説明会に足を運んでもらう際と比較すると学生の視聴・聴講態度は大きくことなります。

ただし、説明会動画の場合は

・気軽に視聴可能である
・繰り返し視聴可能である
・動画以外の媒体でも情報収集が可能である

など、優秀もしくは積極的な学生であれば動画以外の方法でも情報を取得しているため、「集中して視聴していない」ことはほとんどの場合において問題にならないと考えます。

むしろ、動画だからこそできる表現を駆使することでよりわかりやすく伝えることも可能です。

例えば、

・複雑な事業内容をアニメーションで表現する
・説明会動画に、先輩社員のインタビューや業務シーンを挿し込む
・好調な業績をグラフアニメーションで表現する

など、視聴者に「しっかりと理解してほしい部分」「強調して伝えたい部分」をよりわかりやすく伝えるという、採用企業側の意図・狙いを反映しやすいというメリットもあるのです。

説明会動画制作のポイント

説明会動画を制作する際に、外せないポイントがいくつかあります。筆者がお客様に必ず伝えているのは下記の3つです。

・説明会動画の狙いの設定
・説明会動画の役割の設定
・説明会動画を含めた、学生へ提供する情報設計

1つずつ解説します。

説明会動画の狙いの設定

目的、と言い換えることもできますが「なぜ」「なんのために」説明会動画を制作するのか?を明確にする必要があります。

前述のメリットを満たすもの、というざっくりとしたものでもよいですが、特にかけられるコストが限られる場合には狙い・目的を絞り込み、限られた予算で狙い・目的を達成するための設計が必要になります。

例えば、説明会動画の狙い・目的が、

・「会社説明」のクオリティを担保・平準化することができる

だとすると、採用担当者による説明を行うよりもプロのナレーターに台本を読んで貰うほうが聞きやすく・伝わりやすい状態を作ることができます。

一方で、採用担当者の方が出演して会社説明を行う方が制作コストとしては安く抑えることができます。

説明会動画は比較的シンプルでコストを抑えやすい動画ではありますが、その狙い・目的によって「なにに、どこまでコストをかけるか」という判断も変わるため、この点を明確にする必要があります。

説明会動画の役割の設定

狙い・目的と類似しますが、「役割」も明確にする必要があります。

動画の狙い・目的が「「会社説明」のクオリティを担保・平準化すること」であれば、動画の役割は

・これまで採用担当者が行っていた会社説明を代替する

ことが動画の役割になります。ほぼイコールで、言葉遊びのように聞こえるかもしれませんが、

例えば狙いに「学生の志望度向上」や「次の選考ステップへ進んでもらう」等が含まれる場合には

・志望度を向上させるために、ネックになっている〇〇というハードルを超える
・次の選考ステップに進んでもらうために、動画視聴後に〇〇の情報を組み込む

など、動画に組み込むべき内容・情報が大きく変わることもあるのです。

「志望度向上」や「次のステップに進んでもらう」というのは当たり前に狙いとしてある…というお考えも理解できますが、ここではそのために必要になる学生のモチベートや、ネクストアクションを促すという役割を動画に担わせるのかどうか?ということです。

動画1本ですべてをクリアすることは難しく、また、多くの役割をもたせようとすればするほど、制作コストは上がりがちです。情報やコストにおける優先順位を明確にするために、「役割」を明確にすることを強くおすすめしています。

説明会動画を含めた、学生へ提供する情報設計

説明会動画を制作するか否かにかかわらず必要なポイントになりますが、ここまで説明した動画の狙い・目的・役割を定めるために、あるいは、定めた上で、視聴前・視聴後の学生の心情やアクションを想定した情報設計も非常に重要です。

動画を制作する上では、

・動画を視聴する際の学生の心情や、状況
・動画を視聴したあとの学生の心情や、状況

を考慮すれば十分ですが、動画の効果を最大化するためには、

・学生はどのようにして、動画にたどり着くのか
・動画を視聴したあとに、どんな意思決定をして次のアクションを起こすのか

を想定した上で、コンテンツや導線を用意することが重要です。

説明会動画(Webセミナー/オンラインセミナー)の事例

では実際に、どんな会社がどのような説明会動画を活用しているのでしょうか?いくつかの事例をご紹介します。

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説明会動画を制作する際に必要な費用を、費目ごとにできるだけ細かく解説しています。

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最後に

繰り返しになりますが、説明会動画はシンプルにコストを抑えて制作できる一方で採用工数の削減を実現できる、優先度高く検討するべき採用向けの動画コンテンツです。

だからこそ、事前にしっかりと情報を整理し、狙いを定めることで動画の効果を最大化することをおすすめします。

もし、説明会動画の制作をご検討の際にはぜひお気軽にお声がけください。

情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

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