一口に不動産と言っても様々な不動産がありますが、プロモーション動画が制作される多くは新築マンションもしくは、分譲住宅のいずれかであることがほとんどです。
また、動画の活用方法としてはトレインチャンネルや比較的エリアターゲティングがしやすいFacebook/Instagramなどの活用が主流になってきています。
現住所や職場(と思われる場所)×年齢・性別などでターゲティング可能なので、従来のチラシポスティングと比較すると、デザイン/印刷/ポスティングを行うよりも、動画を制作してFacebook/Instagramなどで広告配信を行う方が見学予約に繋がりやすいというのがエリアターゲティングの大きなメリットです。
本記事では、新築マンション・分譲住宅のプロモーション動画をピックアップしましたので活用方法なども含めてぜひ参考にしてみて下さい。
不動産プロモーション動画についてのよくあるQ&A
- 不動産プロモーション動画の活用方法は?
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これまでは動画のURLをメールで配信したりターゲットとなるエリアのトレインチャンネルや商業施設のサイネージなどでの配信が多かったですが、Facebook/Instagramなどでエリアターゲティングを活用した広告配信が増えています。
- 不動産プロモーション動画の制作費は?
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30〜50万円程度のものが多いです。不動産プロモーションの特性上「竣工前」に動画を制作し、配信することが多いため既存のデザインやパース素材を使うため、比較的金額は抑えめのものが多いです。
- 不動産プロモーション動画の制作期間は?
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例えば、既存のパンフレットやリーフレットなどの素材を活用する場合は最短2週間程度で制作することも可能ですが、1ヶ月程度を想定しておくと無理なく制作できます。
【公式】東急不動産/BRANZ新札幌_建物内モデルルーム動画(Aタイプ)
ナビゲーターが進行を務めるという動画の構成も含めて、不動産のプロモーション動画の中では比較的リッチな動画となっています。
ナビゲーターをキャスティングせず、ナレーションで対応するなど制作費を抑えながら同じくらいのクオリティを実現する方法も考えられそうです。
レ・ジェイド岐阜金公園 コンセプトムービー
建物が完成していないこともあり、完成予想のビジュアルを活用したクリエイティブになっているというのは新築マンションのプロモーションではよくあることですね。実物で確認ができない反面で、制作費自体は実際に撮影するよりも安く抑えられるメリットもあります。
ラシュレ新大阪/マンションの魅力をお届け(周辺環境)
Googleマップなどを利用して周辺環境をリサーチすることも可能ですが、モデルルームを見学してもらうというネクストアクションを想定すると、できる限り魅力的に紹介しておきたいところです。
【積水ハウス】アイランドシティオーシャン&フォレストタワーレジデンス スカイラウンジムービー
地上48階建てのタワーマンションのプロモーション動画です。動画のメインはタイトルの通りスカイラウンジからの景色ですが、動画全体を通してその高級感や「誰もが憧れるライフスタイル」を表現しています。
これほどのクオリティの動画を見てしまうと、手が届かないとわかっていても「一度見に行ってみたいな」と思ってしまいそうです。
【ポラス】中央住宅が手がける新築分譲住宅「フレーベスト 川越コマチ」
分譲住宅のコンセプトやスペックをパンフレットなどの素材を活用して、ナレーションで紹介しています。このような動画であれば素材そのものはすでにあるものを活用しているため、かなり安価で制作が可能です。
ただし、「動画」である意味を考えるともう少し見せ方を工夫したいとこではありますね。
【住友林業|オーナーインタビュー】家族が一緒に楽しく過ごせる|ウッドデッキと「畳リビング」のある家
分譲住宅を選んだ理由から、設計までどのような経緯で選んだのかどのようにオーダーしたのかなど詳しくインタビューされています。インタビューへのたどたどしい回答がリアルな感じがします。このような「顧客の声」というのはtoBマーケティングでも王道の効果的なコンテンツです。
建築士と巡るルームツアー|インダストリアルな2階リビングの家|Designer’s View|住友林業
建築士とともに、実際に設計したお客様の家をめぐるという企画の動画です。モデルルームではなく、すでにお客様の手に渡った後にどのように家が変化しているのかや、もともとどのような意図で設計されていたのかというのは興味深いですね。住宅は「建てた後」にはなかなか大幅な変更難しいのでこのようなコンテンツは参考になりそうです。
不動産のプロモーション動画の制作のポイント
医療保険のプロモーション動画の制作において、特に気をつけなければならないのは下記の4点です。
- 目的を明確にする
- ターゲットを明確にする
- 予算を確保する
- 視聴後に抱いてほしい感情・心情を明確にする
具体的にどのようなポイントを抑えるべきか、1つずつ解説します。
目的を明確にする
すごく当たり前のことなのですが、意外と見落とされがちです。
「なんとなくカッコいい動画」「とりあえずインタビュー動画を制作しようと思ってます」とかだと、あまり意味のない動画が出来上がってしまいます。本当にもったいないです。
ポイントは、
「動画制作の目的」と「動画に期待する役割」を分けて考えることです。
例えば、製品の購入を最終的なアクションとして期待する場合、動画制作の目的は「顧客に購入してもらうこと」です。しかし、その際に動画に期待する役割は「製品の理解」なのか「不安の解消」なのか「製品を認知してもらうこと」なのかによって制作するべき動画は大きく変わります。
必ずしも明確なKPIなどを設ける必要はありませんが、制作の目的については関係者間で明確な共通認識を形成しておくことが必要です。
ターゲットを明確にする
すごくすごく当たり前のことですが、これも見落とされがち…というか動画を制作するにあたっては少し解像度が荒い状態であることが多いです。
企画に関して言えば、ターゲットがより具体的であればあるほど、動画としてもより具体的でターゲットが共感しやすい企画を立案しやすく、ターゲットが幅広く抽象的であればあるほど、「言いたいことはわかるけど、なんかぼんやりしている」動画になりやすいです。
前述の「目的」と紐づくため、ターゲットのことだけを考えても答えはでません。もしこの記事を読んで「あ…」と思った方は目的と合わせてどのようなアプローチが最適であるかについて、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。
予算を確保する
目的・役割とターゲットが明確になれば、「この人に、この情報を、こんなふうに伝える」ということまで決めることができます。
しかし、予算が足りなければ「こんなふうに伝える」の部分が弱くなってしまったり、十分に表現できない可能性があります。
例えば、
- 商品の特徴を様々なユースケースを通して伝えたいので、複数パターンの撮影が必要である
- 商品の特徴をリッチなアニメーションで使って表現したい
など、適切な演出を加えたくてもそれらの機材・人を用意できなければそれは叶いません。
制作費を抑えて制作すること自体は可能ですが、企画内容によって制作費は大きく変わるため、できる限りお財布には余裕をもたせておいたほうが良いでしょう。
視聴後に抱いてほしい感情・心情を明確にする
動画を見たあとに、ターゲットに「どのような感情になって欲しいか」「どんな心情を抱いてほしいか」を明確にしましょう。
この点もやはり目的と紐づくため、この点だけを切り離して考えることはできませんが、
・強く共感し、自社に好感を抱いて欲しい
・自社の技術力への期待感を醸成したい
・自社の事業内容についてもこれを機会に知ってほしい
など、目的によってどのような感情・心情を抱いてもらうことが望ましいかも決まってきます。なんの脈絡もなく「かっこいい動画」「感動的な動画」などのような議論にならないよう気をつけましょう。
動画制作の外注に失敗しないための4つのポイント
動画制作を外注した経験のある人の中には、なんらかの理由で「失敗した」「上手くいかなかった」と感じている方がいます。筆者も制作会社の営業として担当したお客様からそのような「以前お願いした会社で上手くいかず…」という相談を受けたことが何度かあります。
詳細は下記の記事にまとめていますが、ここでは失敗しないために重要な4つのポイントをご紹介します。
適切な制作会社を選ぶ
「それができれば苦労しない」と言われてしまいそうですが、やはりこの点は重要です。
ここで端的にお伝えしたいのは、「信頼できる営業担当者を選ぶ」という視点をもってみることです。
筆者が動画制作に携わり始めた10年ほど前とくらべると動画制作会社は格段に増えました。そしてどの会社も甲乙つけがたいほど豊富な制作実績を持っています。(弊社はまだ会社としての実績は少ないですが…)
その中で何をポイントに選ぶか?の1つのポイントが上記の「信頼できる営業担当者を選ぶ」という視点です。
詳しくは下記の記事にまとめていますが、端的にお伝えすると、
- 優秀な営業担当は、優秀なプロデューサー、優秀なクリエイターをアサインできる
- 優秀な営業担当は、無用なトラブルを避けてくれる
- 優秀な営業担当は、コミュニケーションがスムーズ
という3点です。「絶対この会社がいい!」と思える会社が見つからず悩むことがあればぜひ参考にしてみてください。
そしてもし悩むようであれば、ぜひ筆者にもご相談ください。
スケジュールに余裕を持つ
基本的なことではありますが、何らかの理由で急いで制作を進めなければならないケースもあります。そのような場合、
- 人的なリソースを確保するために通常スケジュールでの進行よりもお金がかかる
- 急ぐ分、準備・確認に通常より時間を割くことができず何らかのトラブルが起きる可能性が高くなる
…というリスクがあります。
会社によっては、短納期でも費用を抑えて制作してくれる会社もあるかもしれませんがそれでもスケジュールを短縮するということは、どこかでなにかを犠牲にせざるを得ません。
もちろん、通常スケジュールよりもトラブルが起きる可能性が高まるというだけで、「必ずトラブルになる」「失敗する」わけではありません。制作に慣れているプロが進行する以上、トラブルの種は極力排除し最大限問題なく進行できるよう尽力することは間違いありません。
ただ、それでも想定外のトラブルに見舞われることもあるのが動画をはじめ、クリエイティブ制作の現場です。
だからこそ、できる限りスケジュールには余裕を持つことを強くおすすめします。
制作内容によって変動しますが、採用動画であれば、最低2ヶ月。できれば3ヶ月ほど制作スケジュールが確保できると良いでしょう。
上記はあくまでも「制作期間」なので、制作会社を選んだり正式に発注するまでのリードタイムがどれくらい必要になるかについては、自社の稟議や予算申請のフローについて事前に把握しておく必要があります。
完成イメージをできるだけ具体的にする
いざ、動画制作をスタートする際には制作会社側からどのような動画が完成する予定であるかは絵コンテやシナリオなどの資料を用いて説明があるはずです。
動画制作に慣れていれば、そのような資料で具体的なイメージを持つことができますが、初めての場合にはそれでもイメージが難しいこともあるでしょう。
そのような場合には、遠慮なく制作会社側に質問してイメージの具体化に努めましょう。
制作過程で完成イメージの認識の相違などのズレが生じてしまうと、軌道修正には時間とコストがかかってしまいます。
社内調整を怠らない
発注側の企業の担当者の方の役割の1つが、自社内のステークホルダーとの共通認識の形成です。
- こんな目的でこんな動画を制作します。
- これが完成イメージです。
- いつころ完成予定です。
- このタイミングでシナリオや動画を確認して、いつまでにフィードバックしなければなりません
…などなど、動画制作の背景や前提、クリエイティブイメージ、スケジュールなどについて関係者としっかりと「握る」ことができていないと、後になって「どんでん返し」が起きることは珍しいことではありません。
特に、動画制作について最終的なOKを出せる決裁権者とのすり合わせは重要です。
最後に
いかがでしたでしょうか。
caseではFacebook/Instagramなどを活用した広告配信などについてもご相談いただけますので、もしご興味を持たれた方はこちらよりご連絡ください。最適なクリエイティブ・広告配信のご提案をさせて頂きます。