製品紹介動画・製品プロモーション動画の活用方法と制作のポイントを徹底解説。事例も紹介。

新しい技術でも、時間が経過するにつれて一般に普及し「コモディティ化」していくというのは一般消費者向けの商材やサービスに限らずtoB領域でも同じことが言えるのではないでしょうか。

その中で、1回の取引での金額も大きく事業へのインパクとも大きいtoB領域において自社製品の特徴や他社製品との違いをわかりやすく伝えるというのは、どれだけ優れた技術・機能を持っている製品においても必要なアクションです。

そして、製品紹介動画・製品プロモーション動画はそのアクションを起こすのに最適なツールだと言えます。

本記事では、そんな製品紹介動画・製品プロモーション動画について活用方法や制作のポイントを事例を交えて解説します。

目次

製品紹介動画・製品プロモーション動画についてよくあるQ&A

製品紹介動画・製品プロモーション動画とは?

本記事では、一般消費者向けではなくtoB領域における「モノ」の販売促進のために制作された動画を製品紹介動画・製品プロモーション動画と位置づけています。

製品紹介動画・製品プロモーション動画の制作費はどれくらい?

制作内容によって大きく変動しますが、50万円〜300万円くらいのレンジで制作されるケースが多いです。

製品紹介動画・製品プロモーション動画の制作期間はどれくらい?

制作内容によって大きく変動しますが、概ね2ヶ月程度での制作となることが多いです。

製品紹介動画・製品プロモーション動画の活用メリット

認知拡大

後述する展示会プロモーションなどでの動画の活用におけるメリットがこの「認知拡大」です。最終的な製品の購入に向けて、それまで認知されていなかった製品が「存在する」ことを知らせる非常に重要なステップです。

一方で、ターゲットにリーチするためには広告媒体での配信が必須であるため、配信するための費用が必要になるという特徴もあります。ターゲットが実際にその製品を目にすることができる場所や、購入できる場所などから逆算し、動画を活用した認知拡大施策が有効であるかどうかはしっかりと見極めることが重要です。

理解促進・興味喚起

ターゲットが、製品の存在を認知した後のステップがこの「理解促進・興味喚起」というステップです。

製品特性に依る部分も大きいですが、短時間で多くの情報を伝えられる動画はこの理解促進・興味喚起のためのツールとしては非常に有用です。

製品によってはパッケージやパンフレットなどでその役割を担うこともできますが、スマホで簡単に製品の情報にアクセスできることを考えると、検索したときにその製品についてより詳しく知ることのできるコンテンツは用意しておくべきでしょう。

そのコンテンツが動画で有るべきか否か、あるいは動画であればどのような動画が効果的なのかを判断するには、やはりその製品がどのような経路で認知されるのか、検索しているのはどのような場面なのか。そして、動画を観る前後でどのような気持ちになっているのかを詳細にリサーチ・検討することが非常に重要です。

最後のひと押し(比較・検討材料の提供)

その製品の特性や、その製品の購入・導入を検討している状況によっては競合製品と比較されるケースも当然考えられます。そのようなケースにおいて、より充実した情報や安心感や製品の魅力を訴求するためのツールとしても動画は非常に有効です。

動画の特徴は前述の通り情報量の多さですが、もう1つの特徴として「伝えたい情報を、伝えたい順番で、伝えられる」という点が上げられます。静止画やテキストベースの情報の場合読み飛ばされてしまう可能性がありますが、動画の場合はそのような静的なコンテンツと比較すると、発信者の意図どおりに伝えられる可能性が非常に高いです。

そのため、競合製品と比較・検討されている状況やその際の心理をリサーチ・検討した上で想定できれば、ターゲットの背中を押すための有効な動画コンテンツを制作することが可能になります。

製品紹介動画・製品プロモーション動画の活用方法

展示会プロモーション

自社製品を広くターゲットに認知してもらうための、最も有効かつ一般的な方法は「展示会」でしょう。開催される展示会毎に訪れる顧客がセグメントされており、場合によっては実際に製品をその場で観たり触れたりすることもできるため、認知から購入・導入までのステップを一気に進めることも不可能ではありません。

一方で、必ずしも「モノ」を現場に運び入れることが難しいケースや、目視だけでは伝えられない情報も存在します。

そのような場合に有効なのが、製品紹介動画・製品プロモーション動画です。展示会においてはアイキャッチとしての役割も果たし得ますし、顧客へ声をかけるキッカケづくりとしても有効に働きます。

更に製品紹介動画・製品プロモーション動画の本領はその製品についての理解を深められるという点です。顧客が勝手に動画を視聴するのではなく、展示会に参加している担当者が動画についての補足を口頭で行うことができるのは展示会ならではの動画の活用方法だと言えます。

公式サイト・公式チャンネルへの掲載

製品を認知した経路に関わらず、常に手元にあるスマホで情報を検索できる状態であることを考えると製品名で検索したユーザーに十分な情報が提供できない状態であることは大きな機会損失です。

どのような目的で制作した動画だとしても、公式サイトはもちろんYoutubeなどのSNSの公式チャンネルなどにも掲載しておくことで、検索結果としても表示されやすくなる可能性が高まります。

また、スマホでの動画視聴が一般的になったいま、動画があればまずは動画を観たいという層も一定数いるため、仮に静止画やテキストなどの静的なコンテンツで十分に情報が提供できている場合でも動画を用意しておいた方がベターでしょう。

営業ツール

toBの製品の場合、製品を開発・製造した自社での営業活動はもちろん、代理店が営業活動を行うケースも多くあります。そのような場合に、営業担当ごとに製品について持っている情報量や説明の上手い・下手などのバラツキを補ってくれるのが、製品紹介動画・製品プロモーション動画です。

動画を見せることで、製品について十分に理解できれば営業担当者の説明が仮に拙いものであったとしても小顧客に製品について「理解」してもらうことは可能です。

また、動画であれば、同じものを顧客の窓口担当者だけではなく、その上長や責任者などにも同じ情報を同じクオリティで届けられるというのも大きなメリットであり、優秀な営業ツールとなりえる理由でもあります。

あわせて読みたい
- YouTube YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

製品紹介動画・製品プロモーション動画の制作のポイント

目的を明確にする

製品紹介動画・製品プロモーション動画を制作する上で、非常に重要なのがその目的を明確にし、可能な限り解像度を上げることです。

例えば、動画制作の最終的な目的が「製品の購入」だとします。

では「製品を購入」してもらうために、動画はどのような役割を果たすべきでしょうか。

  1. スペックを把握してもらい、必要十分な性能があると理解してもらうこと
  2. 購入・導入によって実現できることを知ってもらい、作業効率の向上など課題解決に寄与すると感じてもらうこと
  3. 購入・導入することによって顧客の仕事がどのように変化するのか?というベネフィットを理解してもらう

など、製品の特徴やマーケティング上の課題によって動画の役割も大きく変化します。

製品が持つ強みや、何がターゲットの意思決定の材料になるのかをしっかりと分析・把握し動画の役割を明確にしましょう。

ターゲットを明確にする

この動画は「誰が見るのか」「誰に観せたいのか」を明確にしましょう。前述の動画の役割にも紐づきますが、この動画を観る人が

  • ビジネスの現場で実際に業務に従事している人
  • 該当事業における、現場の責任者や事業責任者
  • 顧客企業の経営層

…など、動画を見る人が誰であるかで訴求するべきポイントや表現方法は大きく変わります。何がターゲットの意思決定の材料になるのかをしっかりと分析・把握するためにも、ターゲットは明確にする必要があります。

コール・トゥ・アクションを明確にする

「行動喚起」と訳され、デジタルマーケティングの世界ではユーザーに「次に起こしてほしい行動」を誘導することを指します。

つまり、動画を視聴したあとの行動としてどのような行動を期待するのか、そしてそのためにどのような気持ち・感情になって貰う必要があるのかを明確にしましょう、ということです。

当然ですが、やはりこの点についても目的との紐づきがあり、目的の解像度が低いとターゲットやコール・トゥ・アクションも同じように解像度が低い可能性が高いです。

もし、動画制作を具体的に検討しているようでしたら、まずはこれらのポイントを整理することから始めてみましょう。

予算を確保する

目的・役割とターゲットが明確になれば、「この人に、この情報を、こんなふうに伝える」ということまで決めることができます。

しかし、予算が足りなければ「こんなふうに伝える」の部分が弱くなってしまったり、十分に表現できない可能性があります。

例えば、

  • 製品の内部構造を見せるために、3DCGを活用する
  • 製品の利用シーンを複数パターンみせるために、複数箇所での撮影を行う
  • 製品の権威性を伝えるために、専門家のコメントをもらう

など、適切な演出を加えたくてもそれらの機材・人を用意できなければそれは叶いません。

製品紹介動画・製品プロモーション動画は数十万円からの制作が可能ですが、企画内容や活用媒体によって必要な制作予算は大きく変動するため、できる限り余裕を持った予算を確保しておいたほうが良いでしょう。

製品紹介動画・製品プロモーション動画の事例

認知拡大

“置いて、押すだけ”【画像寸法測定器】 IM-8000シリーズ 展示会映像

あわせて読みたい
- YouTube YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

水中光無線通信装置「MC500」 製品紹介

折り紙のような基板 メトロサーク™

理解促進・興味喚起

高周波多極コネクタ MLFシリーズのご紹介

【協働運搬ロボットTHOUZER】工場間搬送に便利なカスタマイズ機能!

“業務用デバイス”の新基準 ハンディターミナル DXシリーズ展示会映像

あわせて読みたい
- YouTube YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

比較検討

ミマキエンジニアリング 330シリーズのご紹介

ユーザー事例 友成グループ様 1(車載用ランプ金型メーカー)

あわせて読みたい
- YouTube YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

エコドライカットⅡ  堀内パイプ導入事例 セミドライ加工 環境改善

最後に

いかがでしたでしょうか。製品紹介動画・製品プロモーション動画は視聴者に製品の魅力をわかりやすく伝えるために最適なツールである一方で、その目的や用途によって制作するべき内容が大きくかわります。

製品紹介動画・製品プロモーション動画の制作を検討される際には、制作会社や広告代理店に相談するまえに一度情報整理や予算の検討など、事前準備をしっかりと行った上で問い合わせるようにしましょう。

情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

caseでは動画制作のご依頼も承っております
動画制作実績400本以上のプロデューサーが『失敗しない動画制作の秘訣』を惜しみなくお伝えしながら、実績に裏打ちされた高いコストパフォーマンスで高品質な動画制作をご提供します。
ご担当者様に寄り添った安定した制作進行管理を心がけていますので、初めての動画制作の方も安心してお気軽にお問い合わせ下さい。
caseを通して、できること
動画制作のご依頼はこちらからお気軽にお問い合わせください(無料です)

この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

目次