動画制作の予算の決め方をプロが徹底解説します

動画制作の外注を検討する際に、かならず必要になるのが「予算」です。

制作会社に問い合わせる際に、明確に想定している予算を記載できるとベストですが実際にはそのタイミングで決まっていることは多くなく、制作会社から聞かれても「答えられない」あるいは「答えたくない」ということもあるでしょう。

また、予算を決めるためにはその予算が妥当なものであることを社内的に説明するための材料が必要なこともあるでしょう。

この記事では、そんな企業の担当者の方に向けて動画制作の予算の考え方、決め方について解説します。

目次

筆者のプロフィール

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー:加藤智史】
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業動画の受託制作や、動画制作会社の営業支援などを行う。

動画制作の予算を決める順序

例えば過去の実績や部署単位の予算が割り振られれるなど、各社のスタイルがあり、「予算ありき」であるケースもあるかと思いますが、ここで解説するのは、あくまでも「予算を決めるにあたって、動画制作の観点で考えたい」という方向けのものです。

その前提のもと、筆者がおすすめするのは下記の順序で決めていくことです。

①検討可能な予算を把握する
②複数の制作会社から見積りとサンプルをもらう
③集めたサンプルからイメージに近い動画をピックアップ
④その動画の制作費を再度複数の会社に確認する

①が2つあるのは、どちらからスタートしてもOKという意図になります。それぞれ解説します。

①検討可能な予算を把握する

自社で検討可能な予算感を把握するということなので、この点について制作会社の視点からお伝えできることは無いのですが、動画制作会社に制作の相談をする際には必ず予算の確認をされるので、事前にある程度現実的な予算を、難しくても把握しておくことを強くおすすめします。

それは、他の記事でも説明しているのですが、制作会社にとっては

お客様が予算を把握していないということ≒本気度が低い

…と判断されやすくなり、制作会社にとって優先度の低いお客様という見られ方になってしまいがちだからです。

「予算は100万円!」などと言い切る必要は必ずしもありません。難しい場合には、

・30−50万円くらい
・50万、80万、100万で制作可能な動画を確認したい

など、ある程度幅をもたせた伝え方でも問題ないですが、「予算は未定」のような伝え方は割けるようにしましょう。

②複数の制作会社から見積りとサンプルをもらう

検討可能な予算を複数の制作会社に伝えて、その予算で制作可能なサンプルと見積りを取り寄せましょう。

制作する動画のジャンルによって気をつけるべきポイントは変わるため、この記事ですべてのジャンルに対応できるようにお伝えすることはできませんが、可能であれば「制作条件」を揃えることをおすすめします。

例えば制作しようとしているのがインタビュー動画の場合は「撮影日数」や「カメラマンの人数やカメラの台数」を揃える。アニメーションの動画の場合は「尺(長さ)」を揃えるといった具合です。

例えば、同じ50万円で制作できる動画でも30秒のアニメーション動画と2分のアニメーション動画では当然前者の方が見栄え良くリッチな印象を受けるはずですが、30秒だと伝えられる情報は限られます。

そのため金額だけではなく可能な限りで制作条件についても揃えることが重要です。

制作条件については、無理に自分たちで決める必要はありません。制作会社と相談して決めると良いでしょう。

③集めたサンプルからイメージに近い動画をピックアップ

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複数社から予算ごとのサンプルを収集したら、その中から特にイメージに近い動画をピックアップしましょう。

できればこのタイミングでご担当者の方だけではなく、決裁権者の方ともすり合わせできているとその後がスムーズでしょう。動画は個々人の好みが大きくわかれるため、あとか「違う」となることも少なくないため…

また、ここでピックアップする動画は「ただイメージに近い」だけではなく、

・動画制作の目的
・動画の用途
・動画を視聴する人の属性

なども考慮した上で「…だからこういう動画が良い」と言える状態にしておくとこのあともスムーズに進めることができます。

④ピックアップした動画の制作費を再度複数の会社に確認する

サンプル動画のピックアップが完了したら、再度その動画の制作費を複数の会社に問い合わせましょう。

ここまで来ると、先ほどの

・動画制作の目的
・動画の用途
・動画を視聴する人の属性

に加えて、「ある程度の予算」や「希望納期」も見えているはずなので、制作会社に伝えられる情報としては十分に具体的なものになっており、制作会社としてもしっかりと対応したいと考える状況であるため、手ぶらで問い合わせるよりもかなり手厚く対応してもらえるはずです。

また、見積書には制作条件も細かく記載されているはずなので、もし各社からの見積りの制作条件に差があればこのタイミングでしっかりと揃えましょう。

  • 同じ動画
  • 同じ制作条件
  • 複数の見積もり

この3つが手元に揃えば、動画制作に必要な費用はしっかり把握できたと言えます。

最後に

いかがでしたでしょうか。

もしかすると、動画制作の相場を調べたり、料金表を探したりしても満足の行く情報が見当たらず疑心暗鬼になられている方もいらっしゃるかもしれませんが、この記事の手順で進めていただければきっと問題なく制作に必要な予算を把握することができるはずです。

もし、それでも不安だ・よくわからない…という方は下記よりお気軽にお問い合わせくださいませ。

情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

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