複数の動画制作会社から見積りをもらったけど、金額の差が大きくてどこに依頼するのがベストなのかわからない…という経験をされた方もいるのではないでしょうか。
見積り金額は安い方が嬉しいものの、他社の見積りとの金額の差が大きいと不安になりますよね。
本記事では、動画制作における見積りの金額差が生まれるポイントについて解説します。
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見積り金額に差がうまれる3つの理由
すべての会社の見積もり金額が同じになるということは考えにくいのですが、その差が大きくなることの理由は下記の3つです。
- 制作条件が異なる
- 制作会社の単価に差がある
- 制作会社の利益率に差がある
発注者側が気をつけるべきなのは、①の場合で②・③に当てはまるケースであれば気にする必要はありませんが、見積書だけではそこまで判断するのも難しいですよね。
それでは、それぞれ解説します。
①制作条件が異なる
動画制作の見積もりをもらう際に、金額の差が大きくなる一番の要因としてはこの「制作条件」が異なることが想定されます。
仮に、サンプルとして全く同じ動画を制作会社に提示していたとしても、やはり制作条件は制作会社ごと、もっというと担当する営業やプロデューサーごとに変動する可能性が高いからです。
例えば、シンプルなインタビュー動画の見積りだとしても撮影する場所や人物が多い場合には
- 撮影時間を確保したいので、2日間の撮影を想定する
- できるだけ金額をおさえたいので、1日間の撮影を想定する
- 屋外での撮影があるので、天気予備を1日確保する
など、状況に応じて想定するべきリスクも変動するため、見積り金額にも影響します。
他にも、
- 撮影に参加するスタッフの人数
- 利用する機材の種類や数
などは、動画制作に慣れていない方であれば見積り書だけですべてを把握することは難しく、その結果見積金額に大きなギャップが生まれていることを不安に感じてしまう…ということになります。
制作会社の単価に差がある
例えば、撮影時にアサインするカメラマンの単価が、
¥50,000/日なのか、¥80,000/日なのか、¥100,000/日なのかなど動画制作に必要な人件費や機材費の単価に違いがあればそれが積もり積もって大きな差になるというのは考えられる原因の1つです。
そのため、当たり前といえば当たり前ですが、見積り項目ごとの金額の差がどれくらいあるのかは要チェックです。
③制作会社の利益率に差がある
こちらも当たり前のことではありますが、制作会社ごとに設定している利益率(粗利率)がことなるために、②の単価に影響が出ている可能性も大いにあります。
制作会社とひと口に言っても、
・広告代理店からの下請け案件がメインの制作会社
・自社にクリエイターを抱えず、フリーランスクリエイターをネットワークしている会社
・自社でクリエイターを雇用し、直接クライアントと取引している会社
など、営業スタイルや制作体制、または制作会社の規模によって設定されている利益率は大きくことなります。
最後に
結論として、見積金額に大きなギャップがある際に発注者側が気にする必要があるのは
①制作条件が異なる
ケースです。見積りが高い会社は「できるだけリスクに対応・回避できるように」想定しており、見積りが低い会社は「リスクはあるけど、一旦無視」しているなどの可能性があるため、見積り書に記載されている制作条件に違いがないかを確認し、不明点などがあれば細かい部分でも制作会社に問い合わせるようにしましょう。