Instagram動画広告の活用と制作のポイントを徹底解説。事例も紹介。

スマホや4G/5G回線などのデバイスとインフラが整ったことで、YoutubeやFacebookなどのSNSの利用が当たり前になり、かつてはTVCMがメインだった動画を活用したプロモーションの場は一気に拡大しました。

本記事では、その中でもInstagramの動画広告について媒体の特性や動画広告の活用・制作のポイントについて解説します。

目次

Instagram動画広告についてよくあるQ&A

Instagram動画広告の制作費用はどれくらい?

制作する内容や企画内容によって、数万円から上限は数千万円規模まで大幅に変動します。TVCM向けの動画を流用しているケースなどもあるため、一般的な金額を算出するというのは難しいです。

Instagram動画広告の制作期間はどれくらい?

やはり制作する内容や企画内容によって大幅に変動しますが、数万円で発注できるレベルであれば数週間、〜300万までの予算であれば2ヶ月程度。500万以上の予算であれば3〜4ヶ月程度を想定しておくと良いでしょう。

Instagram動画広告にはどんなメニューがある?

配信面としては主なのは、「フィード」「ストーリーズ」「リール」の3つです。また、課金形態は「CPM」「CPC」「CPI」「CPV」の4つです。

Instagram動画広告のメリット

広告運用におけるフレキシビリティが高い

Instagramは1日あたりに広告費として1日1ドルという非常に低い予算から広告出稿が可能で、1日あたりの上限に達すると広告配信が停止されるため、予算オーバーの心配もありません。また、広告出稿期間中でも広告効率の悪いクリエイティブを停止・差し替えなども可能なので、広告を運用しながらPDCAを回し、最適なパフォーマンスの実現が可能です。

ターゲティング精度が高い

ご存知の方も多いと思いますが、Facebookと同じ会社(Meta社)が運営していることから、ターゲティング可能な項目などは全く同じです。

Facebookをご利用であればおわかりになるかと思いますが、例えば大学卒であることや誕生日、居住地、GPSを利用した位置情報なども含めてかなり細かいデータでターゲティング可能であるということがFacebookの最大の特徴です。

そのため、例えば「30代〜40代の都心に住むビジネスパーソン向けの商材・サービスであればFacebook」「20〜30代のダイエットに関心の強いファッション、ビューティー向けの商材・サービスであればInstagram」など、対象となる商材・サービスやターゲット層などによって使い分けられます。

一方で、最近ではFacebook・Instagramの広告配信はAIによる最適化が非常に優秀であるため、性別のみを指定した上であとはAIに任せてしまうという配信の方が細かくターゲティングするよりも広告効率が高いという結果も出ているというのも1つの特徴です。

ユーザー数が多く、媒体特性が強い

Instagramの国内のMAU(月間のアクテイブユーザー数)は3500万人と主要なSNSと比較してもかなり多い数字です。

また、媒体特性としてグルメ・美容・ファッション・ダイエット・メイク・コスメなどに強く特に20〜40代の女性のユーザーが多いという特徴があります。

Instagram動画広告のメニュー

フィード

「フィード」は、Instagramを開いくと表示されるタイムラインを指しています。フィード広告は他のユーザーの投稿に自然に紛れるように表示されるため、出稿する広告クリエイティブがユーザーの投稿に近いものであれば「広告」という違和感を限りなくなくすことができます。

一方で、広告っぽさが弱まってしまうと伝えたい情報が伝わりきらない可能性も高くなるため、「ユーザーにとって不快ではないけれどもしっかりと情報を伝えられる」というクリエイティブとしての絶妙なラインが求められるのはInstagramのフィード広告の特徴と言えます。

ストーリーズ

「ストーリーズ」はニュースフィード(タイムライン)の上の部分にある、ユーザー投稿であれば24時間で消えてしまう投稿が表示される部分です。もちろん、広告の場合は24時間では消えません。ストーリーズ広告もフィード広告と同様にユーザーがフォローしている他のユーザーの投稿に紛れるように自然に表示されるため、やはりクリエイティブにも一定の配慮が必要です。

ニュースフィード広告と違いは、「縦型の動画広告」であることです。スマホの画面にほぼフルに表示されるため、高い訴求力と強い没入感のあるクリエイティブを配信できるというのも大きな特徴です。

リール

「リール」はInstagramにおけるショート動画の機能です。ストーリーズと同じで縦型の動画が表示されます。

ストーリーズとの違いは、投稿を観たユーザーが「いいね」をつけたり、コメントを残せるという点です。また、リール投稿はユーザーが投稿内容を更新しなければ、同じ投稿が繰り返し再生されます。

リール広告は多くのユーザーが投稿しているリールの中に表示されるため、やはり多くの投稿の中に紛れやすいです。そのためリール広告もやはりストーリーズ広告と同様の高い訴求力と強い没入感が特徴です。

ストーリーズ広告と違い・特徴は、「いいね」の数やコメントの数・内容から広告に関心を寄せているユーザーの数やリアクションの内容を把握できることです。特に広告に対して、実際にその商材のユーザーが口コミのような陸揚ションを残してくれると、広告の説得力が強まるというのはリール広告の大きな特徴です。

Instagram動画広告の制作のポイント

クリエイティブのフォーマットに注意する

Instagramの動画広告は配信する面によって、配信できる動画の画面サイズが異るため注意が必要です。特にWEBCM用の動画をアレンジして配信することを想定している場合などは「16:9」の横長のクリエイティブで制作することが多くそれをそのまま縦型にアレンジすることは難しいです。

Instagramで動画広告を配信する場合には、配信メニューに応じてどのようなクリエイティブの仕様になっているかをしっかりと公式ページで確認しましょう。

フィード広告のデザイン要件
https://www.facebook.com/business/help/430958953753149?id=1997185213680277

ストーリーズ広告のデザイン要件
https://www.facebook.com/business/help/2222978001316177?id=1997185213680277

目的を明確にする

Youtube動画広告を制作する上で、非常に重要なのがその目的を明確にし、可能な限り解像度を上げることです。

例えば、動画制作の最終的な目的が「サービスを購入・ダウンロードしてもらうこと」だとします。

では「購入・ダウンロード」してもらうために、動画はどのような役割を果たすべきでしょうか。

  1. スペックを把握してもらい、必要十分な性能があると理解してもらうこと
  2. 購入・ダウンロードによって実現できることを知ってもらい、作業効率の向上など課題解決に寄与すると感じてもらうこと
  3. 購入・ダウンロードすることによってユーザーのライフスタイルがどのように変化するのか?というベネフィットを理解してもらう

など、商材・サービスの特徴やマーケティング上の課題によって動画の役割も大きく変化します。

自社商材・サービスが持つ強みや、何がターゲットの意思決定の材料になるのかをしっかりと分析・把握し動画の役割を明確にしましょう。

ターゲットを明確にする

この動画は「誰が見るのか」「誰に観せたいのか」を明確にしましょう。前述の動画の役割にも紐づきますが、この動画を観る人が

  • ビジネスの現場で実際に業務に従事している人
  • 比較的情報感度の高い一般消費者
  • いわゆる「レイトマジョリティ層」で、情報感度やITリテラシーの低い人

…など、動画を見る人が誰であるかで訴求するべきポイントや表現方法は大きく変わります。何がターゲットの意思決定の材料になるのかをしっかりと分析・把握するためにも、ターゲットは明確にする必要があります。

予算を確保する

目的・役割とターゲットが明確になれば、「この人に、この情報を、こんなふうに伝える」ということまで決めることができます。

しかし、予算が足りなければ「こんなふうに伝える」の部分が弱くなってしまったり、十分に表現できない可能性があります。

例えば、

  • サービスのメリットやベネフィットは実写で表現した方がイメージしてもらいやすい
  • より広い認知を獲得するために有名なお笑い芸人を起用したい
  • 様々なシチュエーションにおけるベネフィットを提示するために、様々なロケーションでの撮影が必要である

など、適切な演出を加えたくてもそれらの機材・人を用意できなければそれは叶いません。

Youtube動画広告は数十万円からの制作が可能ですが、企画内容や活用媒体によって必要な制作予算は大きく変動するため、できる限り余裕を持った予算を確保しておいたほうが良いでし

Instagram動画広告の事例

Instagramで広告配信されたと考えられる縦型のクリエイティブを5つほどピックアップしました。ぜひご参考下さい。

ユニクロの事例

無印良品の事例

ゼクシィの事例

北欧、暮らしの家具点の事例

住友林業の事例

最後に

いかがでしたでしょうか。とても当たり前のことですが、目的やターゲット、媒体などによって動画の企画や表現方法は大きく変わります。特に日々デジタルマーケティング携わっている専任者がいる企業であれば、お手元の詳細なマーケティングの情報を、制作会社や代理店に適切に情報を伝えることができれば、精度の高い企画の立案が可能なはずです。

Instagram動画広告をマーケティングに活用される際には、広告運用を行う代理店とも密に連携して動画広告を制作するようにしましょう。

情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

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