Youtube動画広告の活用と制作のポイントを徹底解説。事例も紹介。

スマホや4G/5G回線などのデバイスとインフラが整ったことで、YoutubeやInstagram、TiktokなどスマホやSNSでの動画の視聴が利用が当たり前になり、かつてはTVCMがメインだった動画を活用したプロモーションの場は一気に拡大しました。

本記事では、その中でもYoutubeの動画広告について媒体特性や、特性を活かした動画の活用・制作のポイントについて解説します。

目次

Youtube動画広告についてよくあるQ&A

Youtube動画広告の制作費用はどれくらい?

制作する内容や企画内容によって、30万円から上限は数千万円規模まで大幅に変動します。TVCM向けの動画を流用しているケースなどもあるため、一般的な金額を算出するというのは難しいです。

Youtube動画広告の制作期間はどれくらい?

やはり制作する内容や企画内容によって大幅に変動しますが、〜300万までの予算であれば2ヶ月程度。500万以上の予算であれば3〜4ヶ月程度を想定しておくと良いでしょう。

Youtube動画広告にはどんなメニューがある?

主にインストリーム広告(スキッパブル/アンスキッパブル)、フィード広告、バンパー広告、アウトストリーム広告の4つです。マス向けのマスヘッド広告というメニューもありますが、こちらは自身での出稿はできずgoogleの営業担当者への問い合わせが必要になります。

Youtube動画広告のメニュー

インストリーム広告(スキッパブル)インストリーム広告(アンスキッパブル)インフィード広告バンパー広告アウトストリーム広告
特徴視聴開始6秒後からスキップ可能。視聴された動画のみに課金されるスキップ不可のため、ユーザーにしっかりと視聴してもらえるユーザーの興味関心や検索内容に基づいて広告表示可能
スキップ不可の非常に短い動画で認知度の向上に有効
スマホ特化で様々なサイトに設置された枠で再生されます。
尺の上限長さの上限なし(推奨: 3 分未満)15~20 秒
長さの上限なし
6 秒
長さの上限なし
視聴回数のレポートの有無
リマーケティングの可否

インストリーム広告(スキッパブル/アンスキッパブル)

スキッパブルなインストリーム広告は、YouTube や Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリで配信される動画の前後もしくは再生中に表示される動画広告です。再生開始から 5 秒が経過すると、ユーザーは広告をスキップできます。

広告費は広告視聴単価制となっており、ユーザーが動画を 30 秒間視聴したか、30 秒経つ前にリンクをクリックするなどした場合に料金が発生します。

アンスキッパブルなインストリーム広告の場合は、表示回数に応じて広告費が課金されます。

インフィード広告

インフィード動画広告は、YouTubeの関連動画の横・YouTube検索結果・YouTubeモバイルのトップページなどのユーザーが動画を見つける場所で動画が表示される広告です。

動画のサムネイル画像とテキストで広告が構成されており、ユーザーが動画をクリックすることで動画が再生される仕組みになっており、広告費の課金もこのタイミングで発生します。

バンパー広告

バンパー広告は、6秒という短い動画をユーザーがスキップできない状態で配信する広告です。スキップできない一方で6秒という短い尺のため、不快感を与えにくく、認知拡大に有効であると言われています。広告費の課金は広告が表示されることによって行われます。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、スマホでの動画広告のリーチを拡大するときに使用します。動画が音声なしで再生され、ユーザーがタップするとミュートが解除されます。

Youtube以外のさまざまなスマホ向けのサイトに配信可能です。広告費は視認範囲のインプレッション単価(vCPM)に基づいて課金されるため、動画が 2 秒以上再生された場合にのみ料金が発生します。

Youtube動画広告のメリット

圧倒的なユーザー数の多さ

ガイアックス社が運営するソーシャルメディアラボの記事によると、Youtubeの日本国内のMAU(月間アクテイブユーザー数)は7000万人で、FacebookやInstagram、Twitter、Tiktokなどの他の主要なSNSと比較して圧倒的に多いユーザーを抱えています。

媒体日本国内のMAU(月間アクテイブユーザー数)
Youtube7000万人
Twitter4500万人
Instagram3300万人
Twitter2600万人
Tiktok1700万人
引用:https://gaiax-socialmedialab.jp/socialmedia/435#d

この数字を観ても、まずは広くリーチしていきたいということであればYoutubeでの動画広告の配信はかなり優先度の高い選択肢の1つとなるでしょう。

無駄なコストを比較的省きやすい

広告をスキップされたり、30秒経過する前に視聴を止めてしまった場合には広告費が消化されないため、ターゲットに広告が届かない場合の広告費の無駄撃ちを防ぐことができます。一方で、「観られにくい」動画になってしまうとYoutubeのユーザーにとって有益なコンテンツではないと判断されて他社の動画広告が優先的に表示されてしまい、結果として表示単価・視聴単価が上がってしまう可能性もあります。

またフリークエンシー(一定期間に同じユーザーに何回広告を表示するか)の設定も可能なため、このような設定を上手く活用することで最適なコスト・パフォーマンスの実現が可能になります。

ターゲティング精度の高さ

googleが独自に保有するユーザーの情報をもとに高い精度でターゲティングできるのもYoutube動画広告活用のメリットの一つです。ターゲティングの詳細については、下記の公式ページを確認下さい。

ざっくりと要約すると、

  • ユーザー層の、年齢・性別・子どもの有無・世帯収入
  • 興味関心:どのようなトピックに興味を持っているユーザーか

などでターゲティングが可能になっています。

リマーケティングによる他の広告施策との相乗効果

リマーケティング、とは一度広告を表示したユーザーに対して再度広告を表示することを指しています。同じgoogleの広告メニューであれば例えばリスティング広告をクリックしたユーザーやGDN広告をクリックしたユーザーに対して動画広告を表示したり、あるいは逆に動画広告を表示したユーザーに対してその他の広告を表示することが可能です。

商材やターゲットの特性をしっかりとリサーチ・把握・運用することで「まずはこの広告をあてて、次にこの広告をあてると、CTR/CVRが高まる」などより効果的な広告施策が実現できます。

また、Youtube広告を実施する際にはリスティング広告やその他のSNS広告を併せて実施するのも効果的です。
※リスティング広告・SNS広告を実施の際におすすめ:https://ffc.tokyo/

Youtube動画広告の制作のポイント

目的を明確にする

Youtube動画広告を制作する上で、非常に重要なのがその目的を明確にし、可能な限り解像度を上げることです。

例えば、動画制作の最終的な目的が「サービスを購入・ダウンロードしてもらうこと」だとします。

では「購入・ダウンロード」してもらうために、動画はどのような役割を果たすべきでしょうか。

  1. スペックを把握してもらい、必要十分な性能があると理解してもらうこと
  2. 購入・ダウンロードによって実現できることを知ってもらい、作業効率の向上など課題解決に寄与すると感じてもらうこと
  3. 購入・ダウンロードすることによってユーザーのライフスタイルがどのように変化するのか?というベネフィットを理解してもらう

など、商材・サービスの特徴やマーケティング上の課題によって動画の役割も大きく変化します。

自社商材・サービスが持つ強みや、何がターゲットの意思決定の材料になるのかをしっかりと分析・把握し動画の役割を明確にしましょう。

ターゲットを明確にする

この動画は「誰が見るのか」「誰に観せたいのか」を明確にしましょう。前述の動画の役割にも紐づきますが、この動画を観る人が

  • ビジネスの現場で実際に業務に従事している人
  • 比較的情報感度の高い一般消費者
  • いわゆる「レイトマジョリティ層」で、情報感度やITリテラシーの低い人

…など、動画を見る人が誰であるかで訴求するべきポイントや表現方法は大きく変わります。何がターゲットの意思決定の材料になるのかをしっかりと分析・把握するためにも、ターゲットは明確にする必要があります。

予算を確保する

目的・役割とターゲットが明確になれば、「この人に、この情報を、こんなふうに伝える」ということまで決めることができます。

しかし、予算が足りなければ「こんなふうに伝える」の部分が弱くなってしまったり、十分に表現できない可能性があります。

例えば、

  • サービスのメリットやベネフィットは実写で表現した方がイメージしてもらいやすい
  • より広い認知を獲得するために有名なお笑い芸人を起用したい
  • 様々なシチュエーションにおけるベネフィットを提示するために、様々なロケーションでの撮影が必要である

など、適切な演出を加えたくてもそれらの機材・人を用意できなければそれは叶いません。

Youtube動画広告は数十万円からの制作が可能ですが、企画内容や活用媒体によって必要な制作予算は大きく変動するため、できる限り余裕を持った予算を確保しておいたほうが良いでしょう。

Youtube動画広告の事例

【公式】レイク WebCM「HOT LIMIT」篇

CodeCamp – WEBCM「満足度」篇

【WebCM】「まるごと業務改善」篇 30秒 / グループウェア desknet’s NEO(デスクネッツ ネオ)

WEBCM|ニアミー「親子」篇

【眼鏡市場WEBCM】 めが姉ぇ&めが兄ぃ「アイリラックス」篇

最後に

いかがでしたでしょうか。とても当たり前のことですが、目的やターゲット、媒体などによって動画の企画や表現方法は大きく変わります。特に日々デジタルマーケティング携わっている専任者がいる企業であれば、お手元の詳細なマーケティングの情報を、制作会社や代理店に適切に情報を伝えることができれば、精度の高い企画の立案が可能なはずです。

Youtube動画広告をマーケティングに活用される際には、制作会社や広告代理店に相談するまえに一度情報整理や予算の検討など、事前準備をしっかりと行った上で問い合わせるようにしましょう。

情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

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