新聞業界の採用動画の活用と制作のポイントを徹底解説。事例も紹介。

デジタル化の進展と収益モデルの変化など、大きな変革期を迎えている新聞業界。

新聞の発行部数はここ5年で1000万部以上が減少しており、最も発行部数が多かった1997年から25年で約4割も減少するなど、大きな転換点を迎えています。

一方で、新聞各社はオンラインプラットフォームやモバイルアプリを活用し、デジタルコンテンツの提供を強化しはじめており、また、読者のニーズに合わせたカスタマイズやパーソナライズの取り組みも増え、デジタルサブスクリプションの導入が進むなど徐々に「新聞紙」ではなく、「信頼性の高い情報」への価値のシフトが進んでいます。

そんな新聞業界ですが、新卒採用においてはやはり「発行部数減少」のイメージが強く、また学生にとっての情報収集の手段としても身近とは言い難いことから就職人気は落ちているというのが現状です。

しかし、上記のように新聞社に求められているメディアとしての価値は確実に存在しており、その高い社会性を魅力に感じる学生の獲得競争は年々激しくなっているというのがが新聞業界における新卒採用の特徴です。

本記事では特に志望する学生の多くが情報感度の高い、新聞業界における新卒採用向けの動画の活用・制作のポイントを事例を交えながら解説します。

目次

新聞業界の新卒採用動画についてよくあるQ&A

新卒採用動画の制作費はどれくらい?

制作する内容によって大きく変動しますが、概ね50万円〜200万円程度の制作予算で制作されるケースが多いです。

新卒採用動画の制作期間はどれくらい?

制作する内容によって大きく変動しますが、概ね2ヶ月程度を想定しておくと良いでしょう。

新卒採用動画の活用方法にはどのような方法がある?

採用サイトへの掲載、説明会での放映、YoutubeチャンネルやInstagramへの投稿など目的によって様々です。

新聞業界における、新卒採用動画の活用メリット

新卒採用動画の活用メリットは様々ですが、特に新聞業界における活用メリットにはどのよなものがあるでしょうか。一般的な活用メリットと合わせて解説します。

ブランドコンセプト・世界観への共感

新聞業界における新卒採用動画を活用する最大のメリットはブランドコンセプト・世界観・未来像への共感をうみやすいという点でしょう。

企業によっては学生にとって身近なサービスを提供している企業もありますが、事業競合がそのまま採用競合となることが多い業界であるため中長期的な未来をどのように描いているのかなどを表現することは差別化を図る方法として有効だと言えます。

事業内容や会社概要の理解

事業内容や会社概要は採用サイトやコーポレートサイトでも確認できるため、あえて動画でそのような内容を伝える必要性は低いように思われがちですが、特に就職活動時期の学生は忙しいため、動画コンテンツを用意しておくことで学生がどこでもスマホで視聴できる環境を用意しておくというのは重要なポイントです。

特にYoutubeであれば、倍速再生なども可能で志望度の高い企業であれば繰り返し視聴することも考えられるため、動画制作時に予め「倍速再生」を想定した速度で制作するという方法も十分に検討の余地があります。

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先輩社員を通して、キャリアイメージを醸成する

ユーザーとしてサービスに触れているケースも多くありますが、具体的な業務は学生にとってはイメージが難しいところです。また、中長期的なキャリアとしてどのような選択肢があるのかについても学生が企業を選ぶ重要なポイントになります。

そのような「働くイメージ」「キャリアイメージ」を先輩社員のインタビューや密着動画などを通して伝えるというのは非常に有効な手段の1つです。

実際に働くシーンを通した自己投影

前述した「働くイメージ」と重なりますが、どのような仕事をするのかではなく、「自分がここで働くこと」を具体的にイメージできるかどうかという視点も重要です。

仕事の内容ではなく、職場の雰囲気・一緒に働く先輩社員の雰囲気・会社としての考え方などなど、様々な要素が絡み合うことでその企業の「社風」「雰囲気」が出来上がっているため、これらを言葉だけで表現することは非常に難しく、また受け取り手が理解するのは更に難しいです。

その点動画であれば、そのような「雰囲気」も含めてクリエイティブとして視聴者に届けることができるため、会社を理解するだけではなく「共感」などの感覚的な要素も含めた志望度の向上やセルフスクリーニングを促すことが可能になります。

新聞業界における、新卒採用動画の活用方法

採用サイトへの掲載

採用コンセプトを表現したものや、その企業のブランドイメージや世界観を表現した動画などを採用サイトのメインビジュアルやファーストビューに掲載するというのは何よりもまず「コンセプト」や「世界観」を学生に理解・共感してもらうために非常に有効です。

また、メインビジュアル・ファーストビューは採用サイトに訪問するたびに必ず目にする部分なので、志望する学生に繰り返し見せることができるという特徴もあります。

WEBセミナー・オンライン会社説明会

コロナ禍をきっかけに、一気に普及したのがWEBセミナー・オンライン会社説明会です。できるだけ多くの会社の説明会に参加したい学生にとっては自宅や出先でオンラインで参加できるというのは大きなメリットです。また、企業にとってもリアルの説明会だけではリーチできなかったかもしれない学生に情報を届けられる機会にもなり得ます。

WEBセミナー・オンライン会社説明会とリアルな会社説明会でどのようにコンテンツを出し分けるのかも含めた情報設計は必要になりますが、各社が取り組んでいることや学生にとってのメリットを鑑みるとできる限り実施した方がよい施策の1つです。

https://www.youtube.com/live/p7DJTNSyBm4?feature=share

説明会のオープニング/エンディング

上記のように、オンラインで説明会を実施することができるようになったことを考えると「では、わざわざ足を運んでもらうリアルな説明会をどう設計するか?」は非常に重要なポイントです。オンラインもリアルも変わらないとなると、学生は「時間がもったいない」と感じざるを得ないでしょう。

その、リアルな説明会における特別感の演出方法の1つがオープニング動画・エンディング動画の活用です。

動画の内容は説明会全体の設計とも関わりますが、例えば採用コンセプトやブランドイメージを訴求するようなものでもよいでしょうし、先輩社員のインタビューでも良いでしょう。重要なポイントは、

  • 説明会に足を運んだからこそ見ることができた、得ることができた情報だという特別感
  • 説明会全体を1つのストーリーと考えた際に、オープニング・エンディングとしてふさわしいコンテンツであること

という2つです。

YoutubeやInstagramへの掲載

学生へリーチするために、彼ら・彼女らが日常的に利用しているSNSを通して情報を発信するというのも有効です。もちろん、それぞれの媒体特性やどのように利用されているのかを理解した上で発信する情報の内容やコンテンツを使い分ける必要もあるため、運用の手間はかかりますが、上手く活用できれば継続的な接点を作ることができます。

例えば、朝日新聞社はインスタグラムを活用してオンライン会社説明会の告知や先輩社員紹介などの情報をを発信しています。

新聞業界における、新卒採用動画の事例

ここまで様々な採用動画の事例や活用方法について解説してきましたが、ここでは改めて採用動画の「種類」ごとに事例をピックアップしています。各社がどのような動画を制作・活用しているのかぜひご参考下さい。

採用コンセプト動画

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会社説明会動画・会社紹介動画

読売新聞東京本社 会社紹介⑤ ~猫ピッチャーと見学!編集局編~

【24卒向け】朝日新聞社|WEB会社説明会 

https://www.youtube.com/live/B6w4on_HJXQ?feature=share

【2024新卒採用】20分で解説!交通新聞社 会社説明会

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インタビュー動画

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ドキュメンタリー・密着動画

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新聞業界における、新卒採用動画の制作のポイント

新卒採用向けの動画制作において、特に気をつけなければならないのは下記の4点です。

  1. 目的を明確にする
  2. ターゲットを明確にする
  3. メッセージの伝え方に注意する
  4. 明確なコール・トゥ・アクションを設定する

あらゆる動画制作について、同じことが言えるのですが新卒採用での動画活用については、冒頭で触れたとおり特に動画に慣れ親しんでいる「ネイティブ」な世代であることを考えるとより慎重に検討する必要があります。

具体的にどのようなポイントを抑えるべきか、1つずつ解説します。

目的を明確にする

すごく当たり前のことなのですが、意外と見落とされがちです。

「なんとなくカッコいい動画」「とりあえずインタビュー動画を制作しようと思ってます」とかだと、あまり意味のない動画が出来上がってしまいます。本当にもったいないです。

ちなみに、ここでいう「目的」は「エントリー数を増やす」とか「歩留まりを上げる」とかだと動画クリエイティブに落とし込むには少し抽象的です。

しっかりと役割を果たすことが期待できる動画を制作するためには、上記の「目的」に2〜3回ほど「WHY」をぶつけてみて下さい。

  • なぜ歩留まりが低いのか?→面接での印象が良くない?会社や仕事の説明が分かりづらい?
  • なぜ会社や仕事の説明が理解されないのか?→説明の仕方が悪い?内容が複雑でわかりにくい?

という感じで、ある程度のところまで深ぼったり要素分解しながら「動画の目的」を明確にしましょう。

ターゲットを明確にする

すごくすごく当たり前のことですが、これも見落とされがち…というか動画を制作するにあたっては少し解像度が荒い状態であることが多いです。

例えば、採用ターゲットは「MARCH卒で体育会に所属していたような学生」だとして、動画のターゲットもそのままでよいのか?もう少し絞ったほうがいいのか?あるいは、広げたほうがいいのか?という部分を検討しきれていないケースがあります。

  • 採用ターゲットは「MARCH卒で体育会に所属していたような学生」
  • 動画を制作するのは、〇〇〇〇という目的で、動画には〇〇〇〇という役割を担わせたい。
  • そうすると、動画のターゲットは「MARCH卒で体育会に所属していたような学生」かつ「どちらかというと、〇〇〇〇タイプ」というように絞り込まれるのか「中学高校くらいから大学を卒業するまでなにかに打ち込んだ経験のある学生」というように少し広げるのか。

…という感じです。

新卒採用においても、ナビサイト上で検索条件で絞り込みという意味でのターゲットと、面接で絞り込む際のターゲットはそれぞれ解像度が異なるはずです。

前述の「目的」と紐づくため、ターゲットのことだけを考えても答えはでません。もしこの記事を読んで「あ…」と思った方は目的と合わせてどのようなアプローチが最適であるかについて、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。

明確なコール・トゥ・アクションを設定する

「行動喚起」と訳され、デジタルマーケティングの世界ではユーザーに「次に起こしてほしい行動」を誘導することを指します。

つまり、動画を視聴したあとの行動としてどのような行動を期待するのか、そしてそのためにどのような気持ち・感情になって貰う必要があるのかを明確にしましょう、ということです。

当然ですが、やはりこの点についても目的との紐づきがあり、目的の解像度が低いとターゲットやコール・トゥ・アクションも同じように解像度が低い可能性が高いです。

もし、動画制作を具体的に検討しているようでしたら、まずはこれらのポイントを整理することから始めてみましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。とても当たり前のことですが、目的やターゲット、媒体などによって動画の企画や表現方法は大きく変わります。過去の採用活動から得られたデータや示唆をもとに、しっかりと情報を整理した上で、代理店や制作会社と連携して動画制作を行ってみて下さい。

情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

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