コロナ禍も収束し、プロスポーツや学生の部活動における「声出し」が解禁されたことや、2022年のサッカーワールドカップから続く、バスケットのワールドカップ、ラグビーのワールドカップなど、スポーツ全般で近年稀に見る盛り上がりを見せています。
そのような状況もあり、国内のスポーツ用品の国内市場規模も成長することが予測されています。
2023年のスポーツ用品国内市場規模(国内出荷金額ベース)は、前年比104.9%の1兆7,347億3,000万円とプラス成長を予測する。
矢野経済研究所プレスリリース
本記事ではそんなスポーツ用品におけるのプロモーション動画制作について、事例をご紹介しながら制作のポイントを解説します。
スポーツ用品のプロモーション動画についてよくあるQ&A
- スポーツ用品のプロモーション動画の制作費はどれくらい?
-
制作する動画や企画の内容によりますが、概ね50〜500万円ほどの幅で制作されるケースが多いです。
- スポーツ用品のプロモーション動画の制作期間はどれくらい?
-
制作する動画や企画の内容によりますが、比較的シンプルなものであれば1ヶ月・一般的なもので2ヶ月・タクシー広告やTVCM等の場合は3〜4ヶ月程度を想定おくと良いでしょう。
- スポーツ用品のプロモーション動画の活用方法はどのようなものがある?
-
大きくは、コンセプト動画、製品プロモーション動画、SNS動画広告、機能紹介動画、3つに分類されます。
スポーツ用品のプロモーション動画の活用方法
コンセプト動画
本気度高くでその競技に取り組んでいる場合は、その限りではありませんがスポーツ用品には具体的な機能性よりもわかりやすいアピールポイントやファッション性を重視されるケースも多くあるため、詳細な機能性や特徴を訴求するのではなく、特徴を「ワンポイント」に絞って訴求するようなコンセプト動画の活用はスポーツ用品のプロモーションにおいて、効果的な方法の1つと言えます。
製品プロモーション
もっとも王道なのは、製品そのものをプロモーションするための動画です。機能性やデザイン性を訴求するものから、その製品を活用することによって得られるベネフィット、ビフォーアフターを見せるものなど、製品の特性によってその見せ方は様々です。
Youtube/FacebookなどのSNS動画広告
スポーツをする人というのは、比較的属性や年齢などのボリュームゾーンを指定しやすく、また、個人の趣味嗜好にも大きな影響を及ぼすため、大まかにターゲティングするにせよピンポイントなターゲティングにせよターゲットに情報を届けやすいという特徴があります。
そのため、YoutubeやFacebook、InstagramなどのSNS広告は比較的相性がいいと言えるでしょう。
機能紹介動画
本気度高くスポーツに取り組む人は、当然その競技に取り組むにあたって直面している課題や、自分の特長を把握しているため、その課題を解消したり特長を強化できるような機能性が備わっているモノはそれだけでその製品を選ぶ理由になり得ます。
スポーツ用品のプロモーション動画の制作のポイント
目的を明確にする
スポーツ用品のプロモーション動画を制作する上で、非常に重要なのがその目的を明確にし、可能な限り解像度を上げることです。
例えば、動画制作の最終的な目的の多くは「購入してもらう」などでしょう。
では「購入」してもらうために、動画はどのような役割を果たすべきでしょうか。
- 製品の概要を把握してもらい、必要十分な性能があると理解してもらうこと
- 製品を利用することによって実現できることを知ってもらい、圧倒的な作業効率や便益の向上に寄与すると感じてもらうこと
- 製品の示す世界に共感してもらうこと
など、製品の特徴やマーケティング上の課題によって動画の役割も大きく変化します。
自社製品が持つ強みや、何が相手の意思決定の材料になるのかをしっかりと分析・把握し動画の役割を明確にしましょう。
ターゲットを明確にする
この動画は「誰が見るのか」「誰に観せたいのか」を明確にしましょう。前述の動画の役割にも紐づきますが、この動画を観る人が
- 比較的情報感度が高く、新しい製品への興味関心が高い人
- トレンドに敏感で、新しいモノ好きな人
- あまり運動が得意ではない、主婦や高齢の方
…など、動画を見る人が誰であるかで訴求するべきポイントや表現方法は大きく変わります。何が相手の意思決定の材料になるのかをしっかりと分析・把握するためにも、ターゲットは明確にする必要があります。
予算を確保する
目的・役割とターゲットが明確になれば、「この人に、この情報を、こんなふうに伝える」ということまで決めることができます。
しかし、予算が足りなければ「こんなふうに伝える」の部分が弱くなってしまったり、十分に表現できない可能性があります。
例えば、
- 製品の昨日やベネフィットは3DCGで表現した方が理解してもらいやすい
- より広い認知を獲得するためにタレントを起用したい
- 様々なシチュエーションにおけるベネフィットを提示するために、複数パターンの撮影が必要である
など、適切な演出を加えたくてもそれらの機材・人を用意できなければそれは叶いません。
スポーツ用品のプロモーション動画は数十万円からの制作が可能ですが、企画内容や活用媒体によって制作費は大きく変わるため、できる限りお財布には余裕をもたせておいたほうが良いでしょう。
スポーツ用品のプロモーション動画の事例
スポーツ用品のプロモーション動画をいくつかピックアップしましたので、ぜひご参考ください。
コンセプト動画
Tennis Racquet “PERCEPT” | YONEX
GEL-KAYANO™ 29 – 揺るぎない安定感にココロも弾む|ASICS RUNNING|アシックス
NEW ASTROX 99 | 最大の一撃へ。自ら時間を創り出す。| YONEX
製品プロモーション動画
自在に操れるキャッチャーミット「號」 -SAKEBI-
That COMFORT RIDE | COMFORT Z | YONEX
Move Sox “動く”を日常に。Spiral for Move
機能紹介・How to動画
正しいシューズの履き方|ASICS RUNNING|アシックス
デサントはっ水バックパック DMAUJA71
最後に
いかがでしたでしょうか。当然といえば当然なのですが、目的やターゲット、媒体などによって動画の企画や表現方法は大きく変わります。自社に詳細なデジタルマーケティング情報が蓄積されているようであれば、その情報を伝えることがで、精度の高い企画の立案が可能なはずです。
スポーツ用品のプロモーションに動画を活用される際には、制作会社や広告代理店に相談するまえに一度情報整理や予算の検討など、事前準備をしっかりと行った上で問い合わせるようにしましょう。
情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。