動画制作は、実際に編集されたモノを見ないと完成した状態をイメージすることが難しいです。
だからと言って完成した状態を全くイメージできない…というのも制作進行上では
大きな問題になります。
そのため、動画制作の際にはシナリオ・絵コンテと呼ばれるもので関係者間で
完成イメージを共有するというのが通常の流れです。
シナリオ・絵コンテとは
・シナリオ
動画のストーリーや演者のセリフなどを文字で書き表したものです。
特に実写の映像でドラマ風のものや尺が長いものについては、
全てを絵で表現するのに多大な労力がかかるため文字で細かくシチュエーションや
人物について描写することでイメージを共有します。
ちなみに…辞書的な表現だと下記のようになるみたいです。
シナリオ(scenario)
1 映画・テレビなどの脚本。場面の構成や人物の動き・せりふなどを書き込んだもの。台本。
出典:コトバンク(https://kotobank.jp/word/%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%AA-4289)
・絵コンテ
動画のシチュエーションや出演者・キャクターの動きを絵で表現したものです。
セリフや絵の表現だけでは伝わりにくい部分、ナレーションの文言については
文字で補足することが多いです。~1分くらいの短めの実写映像やモーショングラフィックス
の動画などは本格的に撮影・制作に入る前に絵コンテを通してイメージを共有することが
多いです。
こちらも辞書的な表現としては下記を参考ください。
【絵コンテ】 映画・テレビドラマの制作に際し、各カットの画面構成を絵で示し、映像の流れをたどれるようにしたもの。
チェックポイント①:イメージ通りかどうか
動画は基本的には「シナリオ・絵コンテ通り」に制作されます。
シナリオ・絵コンテを通してイメージを共有しているので当然なのですが、
動画を制作するのに、文字や絵をベースとしたものでイメージを共有するので
シナリオや絵コンテは「仮のもの」と認識されてしまい、後々「イメージと違う」と
トラブルになることがあります。
繰り返しになりますが、動画は「シナリオ・絵コンテ通り」に制作されるということを
念頭において自身がイメージしたものと乖離がないかを確認してください。
例としては、
・動画のシチュエーション
・ストーリー
・演者のセリフ回し
・ナレーションの原稿
・BGMのイメージ
さらにモーショングラフィックス動画の場合は
・ビジュアルのイメージ
・動きのイメージ
などです。
全てを企業側のイメージ通りに…だとせっかくプロのクリエイターに依頼しているのに
もったいないです。
なので、大筋で問題ないかを確認しつつ、監督であるディレクターに
細かな部分の意図やイメージについてしっかりと確認し違和感がなければお任せしましょう。
ただし、少しでも違和感や不安がある場合にはしっかりと確認することをおすすめします。
チェックポイント②:must条件はクリアされているか
動画制作を依頼いただく際に、「必ずクリアしなければならない条件」があることが
ほとんどです。
それが、「商品をださなければならない」とか「社員を登場させる」とかであれば
ざっと目を通しただけでも確認できますが
・商品や商標(ロゴなど)を動画の中に出す際の決まりごと(レギュレーション)を
クリアしているかどうか
・会社やブランドとしてその表現に問題はないか
・そもそも誤った表現がなされていないか
この辺りについては、しっかりと確認が必要です。
また担当者だけでは確認が難しいケースもありますのでかならず社内の
担当部署や上長への確認を行った方が良いでしょう。
例えば、ナレーションの文言について表現そのものが誤っているのに
ナレーション収録時まで指摘がなくそのまま制作が進行してしまっていた…ということも
稀にあります。
ナレーション収録時に気がついているだけまだマシですが、収録完了後に発覚となると
スケジュール的にも費用的にも負担が増えるので、シナリオ・絵コンテ確認時にしっかりと
確認しておきましょう。
チェックポイント③:発注者側で準備すべきものの有無
例えば自社製品のプロモーションの場合は発注者側で自社製品を手配して現場へ持ち込む
必要があります。
また、限られた予算での制作の場合は撮影場所やキャスト、衣装なども発注者側の手配と
なるケースもありますので改めてシナリオ・絵コンテを確認する際に準備物の分担について
確認しておきましょう。
撮影内容や、撮影対象物によっては予備として同じものを複数用意する必要があるケースもあるので「なにが、どれくらい必要なのか」について記載が無い場合は制作会社側に確認
しておいた方が良いでしょう。
最後に
繰り返しになりますが、シナリオ・絵コンテ通りに制作が進むということを念頭において
自身でしっかりと確認することは前提として、社内の関係各所へ確認とフィードバックを
依頼しておきましょう。
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