実はかなり難易度が高い「良い動画制作」を実現するということ

動画制作を行う時、良いパートナーさえ見つかれば、良いクリエイターさえ見つかれば
きっと良い動画を制作することができるはず…

そうお考えの担当者の方も多いのではないでしょうか?

もちろん、動画制作を行う上でその役割を担う制作会社やクリエイターの「質」が
非常に重要な要素であることは間違いありません。

しかし、決してそれだけで「良い動画制作」ができるとは筆者は考えません。

ここでは、「良い動画制作」を実現するために必要な要素をまとめてみましたので
これから動画制作をお考えの担当者の方はぜひご参考下さい。

目次

良い動画制作とは?

ここでいう、「良い動画制作」というのは単にクリエイティブとしてのクオリティが高いというだけではなく発注者であるあなたや、あなたの会社が「満足」できる動画制作であるかどうかということです。

企業がプロにお金を払って仕事を依頼する以上、合意したクオリティの動画を制作・納品するということ自体は
「当たり前」のことです。

では、クオリティを含め企業担当者が検討している「動画制作」に求められるのはどのようなことでしょうか。

  • 高いクオリティ
  • 視聴者へ正しく情報を伝えること
  • 視聴者の興味を惹くこと
  • より多くの人に見てもらうこと

単に「動画」そのものに求める役割だけでもいくつもの選択肢があります。

また、その中で優先順位や重要度を決めることも意外と難しいのですが動画制作において非常に大きな割合を占めるものとして見逃せないのが「制作進行のクオリティ」です。

「制作進行のクオリティ」とは?

動画以外のクリエイティブ制作全般について言えるかもしれませんが、クリエイティブの評価は「主観」による部分も大きく、その「主観」の部分をできる限りすり合わせながら漏れがないようなコミュニケーションが必要なためコミュニケーションの頻度は高く、濃度は濃くなります。

そのため、「レスが遅い」「質問への回答が的外れ」「スケジュールが遅れる」「事後報告」など、1つ1つは大きな問題ではないことが積み重なることで、後々大きなストレスや致命的なミスにつながりがちです。

どんなに効果の高い動画を制作できたとしても、どんなにクオリティの高い動画を制作できたとしても、その制作過程において発注者側が大きなストレスを抱えることがあれば、きっとその制作会社やクリエイターに「次もお願いしたい!」と思うことは無いでしょう。

だからこそ筆者は、

  • 求める効果
  • 求めるクオリティ
  • スムーズな制作進行

この3つが満たされて初めて「良い動画制作」なのだと考えています。

「良い動画制作」を実現するために必要なこと

では、その「良い動画制作」にするためには何が必要なのでしょうか?

これはあくまでも筆者の考えですが「良い動画制作」を実現するために必要なものは2つだけです。

  • 正しく情報を整理すること
  • 適切なパートナーを選ぶこと

この2つをクリアすることができれば、制作会社や発注者側に致命的なミスが発生しない限りきっと「良い動画制作」を実現することができるでしょう。

では、この2つをクリアするためにはどうすればよいのでしょうか。

正しく情報を整理する

下の記事でも紹介していますが、制作会社を探すよりもイメージに近い動画を探すよりもまず最初にやるべきことは「情報を整理すること」です。

  • 動画を制作する目的は?
  • そもそもなぜ動画を制作しようとという話がでたのか?
  • 誰に見せるのか?どこで見せるのか?
  • 動画がベストソリューションなのか?
  • いつまでに必要なのか?
  • 予算はどれくらいあるのか?

例えば、ここで挙げたような項目を今記事を読んでいるこのタイミングで全てに高い精度で答えることができるでしょうか?

もしそうでなければ、制作会社を探すよりもまずは改めて社内で情報を整理ししっかりとコンセンサスを形成することを
最優先に進めましょう。

制作会社へ正しく整理された情報を伝えなければ、制作会社は精度の高い企画を立案することができません。

また、本来社内で完結できるはずの情報整理すらも制作会社の力を借りることになれば、クリエイティブに充てられたはずの制作会社のリソースを削ってしまうことになります。

つまり、動画そのもののクオリティに影響を及ぼしかねないということです。

「完璧」である必要はありませんが、可能な限り精度の高い情報を提供できるようしっかりと準備を行いましょう。

下記にに制作会社に声をかける前に情報を整理できる情報整理シートをご用意しましたので、ぜひご活用ください。

適切なパートナーを選ぶ

しっかりと情報を整理することができれば、次は制作パートナーを選びです。
「適切」とは、目的や予算にマッチした制作パートナーを選ぶということです。

私がここで「制作パートナー」としているのは、必ずしも発注先が制作会社である必要は無いと考えるからです。

動画制作を外注する場合、その選択肢は大きく3つです。

  1. 広告代理店へ発注する
  2. 動画制作会社へ発注する
  3. 個人クリエイターへ発注する

1から順に、コストは高くなりますが担当者の負担は少なくなる…と考えて頂ければと思います。
(そうではないケースもありますが…)

どのようなケースでどの選択肢を選ぶべきであるか…などの詳細については長くなるので別コチラでご確認下さい。

正しく情報を整理した上で、発注者であるあなたの状況・状態によって適切な発注先は変わります。

それは、単に複数の制作会社に声をかけて見極めが必要だということではなく予算や担当者のリソース、リテラシーに応じて選ぶべき選択肢が変わってくるということです。

代理店や制作会社、クリエイターを選ぶのはあくまでもその次のステップなのでここで選択を誤ってしまうと限られたリソースを最適に配分することが非常に困難になってしまうため、

自身の状況・状態をしっかりと見極めた上で発注先を検討してみてください。

最後に

動画制作やその外注経験がある人にとっては、当たり前のことかもしれませんが初めての人にとっては右も左もわからない状態で、会社から予算と責任を持たされ不安な状態だと思います。

しかし、筆者の経験上「動画制作に長けていなければできないこと」が企業担当者に求められるのは「個人クリエイターに発注する」時くらいです。

それ以外の選択肢で進めるのであれば、動画制作の経験や知見がなくてもしっかりと準備ができてさえいれば、十分に円滑に動画制作を進行し、「良い動画制作」を実現できます。

動画制作は、影も形もない状態から少しずつクリエイティブとしての姿が見えてくる非常に面白い仕事です。

ぜひしっかりと準備して、動画制作を楽しんで頂けたら幸いです。

動画制作や動画制作会社選びについて相談したい…という方はこちらからお問い合わせください。ご状況に合わせて、動画制作・動画制作会社選びをサポート致します。

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この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

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