Youtubeで、「コンセプトムービー」「コンセプト動画」などのキーワードで検索すると、「CM」「タクシー動画広告」「プロモーション動画」などでの検索と比較すると様々な表現・切り口の動画が表示されます。
これはおそらく「コンセプトムービー」という言葉の定義が明確ではなく、各企業が「コンセプトムービー」と冠した動画が「コンセプトムービー」とされているためでしょう。
本記事では、そんな各企業の「コンセプトムービー」を分類した上で、コンセプトムービの活用・制作のポイントを事例を交えながら解説します。
よくあるQ&A
- コンセプトムービーとは?
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企業やブランドなど、その対象となるものの「一貫した基本的な方向性」「概念」を動画で表現したものをコンセプトムービーと呼びます。
- コンセプトムービーの制作金額はどれくらい?
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コンセプトムービーだからいくら、というよりはどのような企画・制作内容によって大きく変動しますが、具体的には50万円〜数百万円、数千万円規模の予算まで様々です。
- コンセプトムービーの制作期間はどれくらい?
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コンセプトムービーだからいくら、というよりはどのような企画・制作内容によって大きく変動しますが、購入可能な動画素材を活用したものであれば1ヶ月程度でも制作可能です。一般的な動画制作の期間としては2〜3ヶ月程度を想定しておくと良いでしょう。
- どんな種類のコンセプトムービーがある?
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様々な種類のコンセプトムービーがありますが、企業・ブランド・サービス・製品などのコンセプトムービーを制作されるケースが多いです。
コンセプトムービーとは?
前述の通り、Youtubeなどで「コンセプトムービー」と検索すると、「CM」「プロモーション動画」などでの検索と比較すると様々な表現・切り口の動画が表示されることから、「コンセプトムービー」という言葉の定義は各企業によってそれぞれであり、ざっくり「コンセプトを動画で表現したもの」程度の共通認識となっているようです。
そのため、本記事ではまずコンセプトムービーとは?を定義したいと思います。
「コンセプト」の意味から考える
まず、「コンセプト」とはどのような意味でしょうか。
1 概念。観念。
デジタル大辞泉
2 創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点。「コンセプトのある広告」
調べてみると、上記のとおりでした。
コンセプトムービーはコンセプトを動画で表現したものであることを考えると、
「企業やブランドなど、その対象となるものを一貫し、骨格となる発想や観点を動画で表現したもの」
ということができそうです。本記事では上記をコンセプトムービーの定義としたいと思います。
コンセプトムービーの種類
一口にコンセプトムービーと言っても、その対象となるものは様々です。筆者が実際にYoutubeなどで検索した結果としては大きく下記の4つに分類することができます。
- 企業コンセプトムービー
- ブランドコンセプトムービー
- サービスコンセプトムービー
- 製品コンセプトムービー
他にも例えば、新築マンションなどの不動産や地方自治体が取り組む事業など、様々なコンセプトムービーがありましたが、本記事においては、上記の4つに分類してご紹介・ご説明したいと思います。
制作のポイント
コンセプトムービーの制作において、特に気をつけなければならないのは下記の4点です。
- 目的を明確にする
- ターゲットを明確にする
- 予算を確保する
- 明確なコール・トゥ・アクションを設定する
具体的にどのようなポイントを抑えるべきか、1つずつ解説します。
目的を明確にする
すごく当たり前のことなのですが、意外と見落とされがちです。
「なんとなくカッコいい動画」「とりあえずインタビュー動画を制作しようと思ってます」とかだと、あまり意味のない動画が出来上がってしまいます。本当にもったいないです。
特にコンセプトムービーの場合、その言葉の意味が抽象性の高いものであるため、関係者間で明確な共通認識をもっておかないと、制作過程でブレが生じてしまいます。
コンセプトムービーは、前述の通り
「企業やブランドなど、その対象となるものを一貫し、骨格となる発想や観点を動画で表現したもの」
と定義しました。
では、これを制作し発信することの目的はどのようなものでしょうか。
恐らく、ただ「理解」してもらうだけではなく、その企業やブランドがもたらす将来的なあり方やベネフィットに「共感」してもらうなど、なんらかの感情の動きやその結果としてのアクションを期待していることが多いでしょう。
では、その共感をどのように測るのか、もしくは測ることはできないことを前提とした上でどう評価するのか等、必ずしも明確なKPIなどを設ける必要はありませんが、制作の目的については関係者間で明確な共通認識を形成しておくことが必要です。
ターゲットを明確にする
すごくすごく当たり前のことですが、これも見落とされがち…というか動画を制作するにあたっては少し解像度が荒い状態であることが多いです。
コンセプトムービーのターゲットは「顧客」や「一般消費者」などその目的によって様々でしょう。例えば「一般消費者」がターゲットだとすると「20歳以上の男性」や「18歳までの男女」、「キャリアアップを目指しているビジネスパーソン」「キャンプを趣味にしているヒト」など年齢・性別やその他属性についても可能な範囲・必要な範囲で明確にする必要があります。
ターゲットがより具体的であればあるほど、動画としてもより具体的でターゲットが共感しやすい企画を立案しやすく、ターゲットが幅広く抽象的であればあるほど、「言いたいことはわかるけど、なんかぼんやりしている」動画になりやすいです。
前述の「目的」と紐づくため、ターゲットのことだけを考えても答えはでません。もしこの記事を読んで「あ…」と思った方は目的と合わせてどのようなアプローチが最適であるかについて、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。
予算を確保する
目的・役割とターゲットが明確になれば、「この人に、この情報を、こんなふうに伝える」ということまで決めることができます。
しかし、予算が足りなければ「こんなふうに伝える」の部分が弱くなってしまったり、十分に表現できない可能性があります。
例えば、
- 技術的な理解が必要であるため、3DCGで表現したい
- より広い認知を獲得するためにタレントを起用したい
- 様々なシチュエーションにおけるベネフィットを提示するために、複数パターンの撮影が必要である
など、適切な演出を加えたくてもそれらの機材・人を用意できなければそれは叶いません。
コンセプトムービーはある程度費用を抑えてのの制作も可能ですが、企画内容によって制作費は大きく変わるため、できる限りお財布には余裕をもたせておいたほうが良いでしょう。
明確なコール・トゥ・アクションを設定する
「行動喚起」と訳され、デジタルマーケティングの世界ではユーザーに「次に起こしてほしい行動」を誘導することを指します。
つまり、動画を視聴したあとの行動としてどのような行動を期待するのか、そしてそのためにどのような気持ち・感情になって貰う必要があるのかを明確にしましょう、ということです。
当然ですが、やはりこの点についても目的との紐づきがあり、目的の解像度が低いとターゲットやコール・トゥ・アクションも同じように解像度が低い可能性が高いです。
もし、動画制作を具体的に検討しているようでしたら、まずはこれらのポイントを整理することから始めてみましょう。

コンセプトムービーの事例
前述した、下記のコンセプトムービーの分類で5本ずつ動画をピックアップしたので、ぜひご参考下さい。
- 企業コンセプトムービー
- ブランドコンセプトムービー
- サービスコンセプトムービー
- 製品コンセプトムービー
企業コンセプトムービー
【JR東日本】コンセプトムービー「BE CREATIVE」
nextbeat CorpMovie 2021
freee株式会社 コーポレート動画
東京造形大学「だれかで終わるな。」コンセプトムービー
ブランドコンセプトムービー
ソニーグループ|ブランドコンセプトビデオ2023 | ソニー公式
MUJI 無印良品:わたしの、くらし。新生活 2021
おいしい驚きを、もっと日常に。 ビストロ コンセプトムービー【パナソニック公式】
ブランドコンセプトムービー / Track 『キーボードランナー 篇 』
サービスコンセプトムービー
『キミスカ』コンセプトムービー / 偽らない就活を。キミスカ
Qubena(キュビナ)コンセプト動画
製品コンセプトムービー
RICOH IM C6010製品群 リコー複合機 コンセプト動画
完全ワイヤレスイヤホン 【ATH-SQ1TW2】コンセプトムービー
トヨタ KIROBOコンセプトムービー
Gatebox – コンセプトムービー#1 「CARE」
EMO paint コンセプトムービー short.ver
動画制作の外注に失敗しないための4つのコツ
動画制作を外注した経験のある人の中には、なんらかの理由で「失敗した」「上手くいかなかった」と感じている方がいます。筆者も制作会社の営業として担当したお客様からそのような「以前お願いした会社で上手くいかず…」という相談を受けたことが何度かあります。
詳細は下記の記事にまとめていますが、ここでは失敗しないために重要な4つのポイントをご紹介します。

適切な制作会社を選ぶ
「それができれば苦労しない」と言われてしまいそうですが、やはりこの点は重要です。
ここで端的にお伝えしたいのは、「信頼できる営業担当者を選ぶ」という視点をもってみることです。
筆者が動画制作に携わり始めた10年ほど前とくらべると動画制作会社は格段に増えました。そしてどの会社も甲乙つけがたいほど豊富な制作実績を持っています。(弊社はまだ会社としての実績は少ないですが…)
その中で何をポイントに選ぶか?の1つのポイントが上記の「信頼できる営業担当者を選ぶ」という視点です。
詳しくは下記の記事にまとめていますが、端的にお伝えすると、

- 優秀な営業担当は、優秀なプロデューサー、優秀なクリエイターをアサインできる
- 優秀な営業担当は、無用なトラブルを避けてくれる
- 優秀な営業担当は、コミュニケーションがスムーズ
という3点です。「絶対この会社がいい!」と思える会社が見つからず悩むことがあればぜひ参考にしてみてください。
そしてもし悩むようであれば、ぜひ筆者にもご相談ください。
スケジュールに余裕を持つ

基本的なことではありますが、何らかの理由で急いで制作を進めなければならないケースもあります。そのような場合、
- 人的なリソースを確保するために通常スケジュールでの進行よりもお金がかかる
- 急ぐ分、準備・確認に通常より時間を割くことができず何らかのトラブルが起きる可能性が高くなる
…というリスクがあります。
会社によっては、短納期でも費用を抑えて制作してくれる会社もあるかもしれませんがそれでもスケジュールを短縮するということは、どこかでなにかを犠牲にせざるを得ません。
もちろん、通常スケジュールよりもトラブルが起きる可能性が高まるというだけで、「必ずトラブルになる」「失敗する」わけではありません。制作に慣れているプロが進行する以上、トラブルの種は極力排除し最大限問題なく進行できるよう尽力することは間違いありません。
ただ、それでも想定外のトラブルに見舞われることもあるのが動画をはじめ、クリエイティブ制作の現場です。
だからこそ、できる限りスケジュールには余裕を持つことを強くおすすめします。
制作内容によって変動しますが、インタビュー動画であれば、最低1.5ヶ月。できれば2ヶ月ほど制作スケジュールが確保できると良いでしょう。
上記はあくまでも「制作期間」なので、制作会社を選んだり正式に発注するまでのリードタイムがどれくらい必要になるかについては、自社の稟議や予算申請のフローについて事前に把握しておく必要があります。
完成イメージをできるだけ具体的にする
いざ、動画制作をスタートする際には制作会社側からどのような動画が完成する予定であるかは絵コンテやシナリオなどの資料を用いて説明があるはずです。
動画制作に慣れていれば、そのような資料で具体的なイメージを持つことができますが、初めての場合にはそれでもイメージが難しいこともあるでしょう。
そのような場合には、遠慮なく制作会社側に質問してイメージの具体化に努めましょう。
制作過程で完成イメージの認識の相違などのズレが生じてしまうと、軌道修正には時間とコストがかかってしまいます。
社内調整を怠らない
発注側の企業の担当者の方の役割の1つが、自社内のステークホルダーとの共通認識の形成です。
- こんな目的でこんな動画を制作します。
- これが完成イメージです。
- いつころ完成良い体です。
- このタイミングでシナリオや動画を確認して、いつまでにフィードバックしなければなりません
…などなど、動画制作の背景や前提、クリエイティブイメージ、スケジュールなどについて関係者としっかりと「握る」ことができていないと、後になって「どんでん返し」が起きることは珍しいことではありません。
特に、動画制作について最終的なOKを出せる決裁権者とのすり合わせは重要です。
最後に
いかがでしたでしょうか。繰り返しになりますが、コンセプトムービーの制作は、「コンセプト」というテーマの抽象性の高さから共通認識の形成や目的・ターゲットの明確化など情報整理が難しいという特徴があります。しっかりと情報を整理した上で、代理店や制作会社と連携して動画制作を行ってみて下さい。
情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。