採用ブランディング動画は、会社の情報を説明するだけではなく、企業の価値観や働く意味を伝え、候補者の共感を促すために効果的なツールです。
一般的な採用動画と混同されることもありますが、目的や構成、企画時に考えるべきポイントとして大きく異なるポイントがあります。
この記事では、採用ブランディング動画の役割と定義から、代表的なタイプ、事例の見方、制作前に整理すべきこと、制作工程、費用とスケジュールの目安、よくある失敗と対策などををまとめて解説します。
結論ショートQ&A:採用ブランディング動画の基本
- 採用ブランディング動画とは何ですか?
-
企業の事業内容を説明するだけでなく、価値観、文化、働く意味を伝え、候補者との共感を作るための動画です。
- 会社紹介動画との違いは何ですか?
-
会社紹介動画は事業や制度の理解を目的とすることが多いのに対し、採用ブランディング動画は候補者の共感を促すことを目的とします。
- 制作期間はどのくらいですか?
-
企画開始から納品まで、2〜3か月程度が一つの目安です。撮影条件や社内確認の流れ、出演者の調整状況によって変わります。
- 制作費はいくらですか?
-
80万〜300万円程度が一つの目安です。企画の範囲、撮影日数、出演者、編集表現、納品本数によって変わります。
- 採用コンセプトが決まっていなくても相談できますか?
-
相談可能です。採用課題、ターゲット、企業の価値観を整理するところから進められます。
採用ブランディング動画とは
ブランディング動画/ブランドムービーは、メリットを訴求するプロモーション動画とは異なり、企業の価値観、世界観、約束を伝えて共感を生むためのものです。採用領域では、候補者に「ここで働く理由」を感じてもらう動画として捉えると、双方の役割の違いをイメージしやすいのではないでしょうか。
一般的な採用動画との違い
会社紹介動画や社員インタビュー動画とは、主な目的が異なります。以下の表で違いを整理します。
| 動画の種類 | 主な目的 | 主な内容 | 視聴後に期待すること | 向いている活用場所 |
|---|---|---|---|---|
| 会社紹介動画 | 企業理解 | 事業、沿革、制度、拠点 | 会社の概要を理解する | 採用サイト、説明会 |
| 社員インタビュー動画 | 仕事理解 | 仕事内容、やりがい、社員の声 | 働く姿を具体的に想像する | 採用サイト、選考フォロー |
| 採用ブランディング動画 | 共感・志望度向上 | 価値観、文化、働く意味 | 自分に合う会社か考える | 採用サイト、SNS広告、説明会 |
※動画の種類によって、目的や伝える内容は異なります。どの動画が優れているかではなく、採用課題や活用場所に合わせて使い分けることが大切です。
採用ブランディング動画が必要とされる背景
働く条件や会社の知名度・規模だけではなく、その会社が存在する意義や大切にしている価値観に「共感」してくれる人を採用したいというのが根底にあると考えます。
その方が長く働いてくれる、活躍してくれるなどポジティブな影響は数々ありますが、私が考えるブランディング動画の最大の長所は「比較されなくなる」という点です。
ブランディング動画で共感を生むことができれば、それはすなわちその人がその会社で働く理由になるということです。それによって、「比較検討されていた数社」から「絶対この会社だ」という1社になり得るというのがブランディング動画の最大の長所です。
そして、それを目指して制作するべき動画でもある、というのが採用ブランディング動画の難しいポイントでもあります。
採用ブランディング動画で期待できる効果
企業の価値観を感覚的に伝えられる
文章では伝わりにくい社風、現場の雰囲気、社員同士の関係性を、映像と音で伝えられます。採用サイトのテキストや写真だけでは伝えきれない「空気感」を届けられる点は、動画ならではの強みです。
例えば、社員同士の会話、仕事中の表情、現場の音、オフィスの雰囲気などは、映像で見ることで直感的に伝わりやすくなります。
候補者の共感や志望度向上を支援できる
企業の考え方や仕事の意味に共感してもらうことで、単なる認知から応募や選考参加へつなげやすくなります。条件や制度だけでは伝わりにくい「なぜこの会社で働くのか」という部分を伝えられるためです。
候補者が「この会社の考え方に共感できる」「自分もこういう環境で働きたい」と感じられれば、志望度を高めるきっかけになります。
入社後のミスマッチを減らす材料になる
企業の良い面だけでなく、仕事への向き合い方や求められる姿勢まで伝えることで、候補者が自分との相性を判断しやすくなります。リアルな情報を届けることは、入社後の「思っていた環境と違った」というズレを減らす材料になります。
採用ブランディング動画は、応募数を増やすためだけの動画ではありません。自社に合う人に選んでもらうためのコンテンツとして設計することが大切です。
複数の採用施策に展開できる
採用サイト、会社説明会、SNS広告、採用イベント、内定者フォローなど、用途を広げやすい点も採用ブランディング動画の特徴です。1本の動画をベースに、短尺版や縦型版へ展開すれば、複数の施策で活用できます。
ただし、後から無理に転用しようとすると、尺や画面比率が合わないことがあります。制作時点で展開先を想定しておくと、撮影素材を活かしやすくなります。あわせて読みたい:採用ブランディング動画 事例
事例を見るときのポイント
他社の採用ブランディング動画を参考にする際は、「かっこいい」「雰囲気が良い」といった印象だけで判断しないことが大切です。以下のポイントで分析すると、自社に活かせる要素を見つけやすくなります。
誰に向けた動画か
就職活動を始めたばかりの学生、企業研究を進めている学生、選考参加者、内定者など、視聴者の段階を確認します。ターゲットが違えば、伝えるべきメッセージや情報量も変わります。
同じ企業でも、採用サイト用の動画と説明会用の動画では構成が異なることがあります。事例を見るときは、誰に見せる前提なのかを意識します。
何を一番伝えているか
企業理念、仕事の社会的意義、社員の人柄、挑戦できる環境、企業文化など、動画の中心メッセージを確認します。メッセージが絞られている動画ほど、視聴者の印象に残りやすくなります。
複数のメッセージを詰め込みすぎると、どの印象を残したい動画なのかが曖昧になりがちです。
映像表現とメッセージが合っているか
「挑戦」を伝えるのに落ち着きすぎた映像になっていないか、「信頼」を伝えるのに軽すぎる表現になっていないかなど、コンセプトと演出の整合性を確認します。
表現方法が先行すると、肝心のメッセージが伝わりにくくなることがあります。映像の雰囲気と言葉が一致しているかを見ることが大切です。
どこで使う動画か
採用サイト、SNS広告、説明会など、利用場所によって適した尺や構成は異なります。SNS広告向けの短尺動画と、採用サイトの中核動画では、求められる要素が違います。
事例を見るときは、どの場面で使うことを想定した動画なのかを確認すると、自社で参考にできる部分が見えやすくなります。
自社で参考にできる部分は何か
動画全体をそのまま真似するのではなく、コピー、構成、社員の見せ方、カメラワーク、音楽、グラフィックに分けて見ます。参考にできる要素を分解して取り入れることで、自社らしさを保ちながら企画に活かせます。
「この動画のどの部分が印象に残ったか」を言語化することが、自社の企画に活かす第一歩です。

制作する前に決めること
制作前の準備が不十分なまま進めると、制作期間が延びたり、完成後に「思っていたものと違う」と感じたりすることがあります。以下の項目を先に整理しておくと、企画の方向性を決めやすくなります。
動画を作る目的と解決したい採用課題
認知を広げたい、企業イメージを変えたい、志望度を高めたい、ミスマッチを減らしたい、内定辞退を防ぎたいなど、動画で解決したい課題を整理します。
目的が複数ある場合は、優先順位をつけます。解決したい採用課題を一文で説明できる状態になっていると、制作会社にも意図を伝えやすくなります。
採用ターゲットと視聴者の現在の認識
大学や学部だけでなく、どのような価値観を持つ人か、仕事選びで何を重視する人か、自社に対してどのような不安を持っているかまで具体化します。
また、視聴者が動画を見る前に自社についてどのような認識を持っているかを把握することも重要です。ターゲットと現状認識が明確になるほど、メッセージを絞りやすくなります。
視聴後に抱いてほしい感情
安心してほしい、挑戦したいと感じてほしい、自分の仕事として想像してほしい、もっと詳しく知りたいと思ってほしいなど、視聴後の感情から企画を逆算します。
感情の目標が決まると、コピー、映像、音楽、編集の方向性が揃いやすくなります。「視聴後に何を感じてほしいか」を先に決めることが、採用ブランディング動画の企画の起点です。
伝えるメッセージと活用場所
動画に情報を詰め込みすぎず、中心となるメッセージを1〜2点に絞ります。採用サイト、説明会、SNS、イベント、内定者フォローなど、活用場所も先に決めておきます。
活用場所が決まると、尺や画面比率の仕様も整理しやすくなります。複数の場所で使う場合は、それぞれの仕様を制作前に確認しておくことが大切です。
制作前チェックリスト
以下の項目を整理しておくと、制作会社との初回打ち合わせがスムーズに進みます。
- 動画を作る目的
- 解決したい採用課題
- 採用ターゲット
- 視聴者の現在の認識
- 視聴後に抱いてほしい感情
- 伝えるメッセージ(1〜2点)
- 採用コンセプト
- 自社らしさが表れる場面
- 活用場所
- 動画の尺
- 画面比率
- 納品本数
- 公開希望日
- 想定予算
- 確認者と最終承認者
- 効果測定の指標

自社らしさを映像に落とし込む方法
抽象的な言葉だけで考えない
「挑戦できる」「風通しが良い」「成長できる」といった言葉だけでは、他社との違いが伝わりにくいものです。これらの言葉は多くの企業が採用活動で使っているため、候補者の印象に残りにくくなります。
大切なのは、その言葉が自社ではどのような行動やエピソードとして表れているのかまで掘り下げることです。
社員の行動や会話から探す
自社らしさを見つけるには、社員の具体的な行動や会話に目を向けます。例えば、どのように意思決定しているか、困ったときに誰が助けるか、上司が部下にどのような声をかけるか、失敗したときにどう振り返るか、社員が働き続けている理由は何かなどです。
制度の珍しさではなく、日々の仕事の中で表れている考え方や行動に注目すると、映像に落とし込みやすい自社らしさが見つかります。
制度ではなく運用の実態を見せる
「研修制度がある」と伝えるだけでは、企業ごとの違いは見えにくいものです。実際にどのような育成が行われているか、どのようなフィードバックがあるかを見せることで、制度がどのように機能しているのかが伝わります。
社員同士の助け合い、入社後の成長過程、日常の仕事風景などを通じて、制度の背景にある価値観を伝えることが大切です。
良い面だけを並べない
仕事の難しさや求められる姿勢も含めて伝えることで、動画に信頼感や納得感が生まれます。ネガティブな内容を前面に出す必要はありませんが、リアリティのある表現は候補者の共感につながります。
良い面だけを抽象的に並べた動画は、候補者に「本当のことが見えない」という印象を与えることがあります。
制作工程について
採用ブランディング動画の制作では、撮影や編集だけでなく、事前の企画整理や社内確認も重要です。ここでは、制作工程と各工程で発注側が準備すべきこと、遅延しやすいポイントを整理します。
| 工程 | 主な内容 | 発注側が準備すること | 期間の目安 | 遅延しやすいポイント |
|---|---|---|---|---|
| 企画・ヒアリング | 採用課題、ターゲット、コンセプト整理 | 採用課題、ターゲット、活用場所の整理 | 1〜2週間 | 採用コンセプトが決まらない |
| コンセプト設計 | 動画の方向性、メッセージ、世界観の確定 | 社内関係者への共有と合意形成 | 1〜2週間 | 人事・広報・経営層の意見が揃わない |
| 構成・シナリオ作成 | 動画の流れ、出演者、撮影内容を決める | 社内確認者の確定、出演者候補の選定 | 2〜3週間 | 確認者が多く意見が揃わない |
| 撮影準備・ロケハン | 出演者調整、撮影場所の確認・許可取得 | 出演者の予定確保、撮影場所の許可取得 | 1〜2週間 | 出演者の日程が合わない |
| 撮影 | 社員インタビュー、仕事風景、オフィス、現場 | 出演者の当日対応、撮影場所の準備 | 1〜3日 | 撮影場所の許可が取れない |
| 初稿編集 | 映像編集、テロップ、BGM、グラフィック、ナレーション | 初稿確認の期限設定 | 2〜3週間 | 確認期限が決まっていない |
| 社内確認・修正 | 人事、広報、経営層の意見集約と修正 | 最終承認者の確定、確認期限の設定 | 1〜2週間 | 最終承認者が決まっていない |
| 納品・公開 | 採用サイト、説明会、SNSの仕様に合わせて納品 | 掲載先の仕様確認 | 3〜5営業日 | 短尺版や縦型版を後から追加する |
※期間は目安です。一部の工程は並行して進むことがあります。
制作期間について
標準的な制作期間:企画開始から納品まで2〜3か月程度が一つの目安です。
ただし、採用ブランディング動画は社内確認や出演者調整の影響を受けやすいため、公開希望日が決まっている場合は、余裕を持ってスケジュールを組む必要があります。
制作期間が延びやすいケース
以下のような状況では、制作期間が延びやすくなります。制作前に確認しておくことで、避けられるものも多くあります。
- 採用コンセプトが決まっていない
- ターゲットが曖昧
- 人事、広報、現場、経営層の意見が揃わない
- 出演者の日程が合わない
- 撮影場所の許可が取れない
- 構成確定後に新しい要望が出る
- 初稿後に企画から修正する
- 確認期限が決まっていない
- 最終承認者が決まっていない
- 短尺版や縦型版を後から追加する
短納期で進めるための条件
短納期で進めるには、目的とターゲットが決まっていること、撮影場所を絞ること、出演者の予定を早めに押さえること、確認者を限定すること、修正期限を決めること、既存素材を活用することが重要です。
採用イベントや説明会の日程が決まっている場合は、公開日から逆算してスケジュールを組みます。制作そのものよりも、社内確認や出演者調整で時間がかかることもあるため、早めの準備が必要です。

制作費について
採用ブランディング動画の費用は、80万〜300万円程度が一つの目安です。以下では、予算帯ごとの制作内容を整理します。
| 価格帯 | 主な制作内容 | 撮影日数 | 出演者 | 表現方法 | 納品物 | 調整しやすい項目 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 80万〜150万円 | シンプルな構成、短尺動画 | 1日 | 社員 | 実写インタビュー、簡易グラフィック | メイン動画1本 | 撮影場所を絞る、出演者を絞る |
| 150万〜250万円 | 企画整理、複数社員・複数部署 | 1〜2日 | 社員(複数) | 実写+モーショングラフィックス | メイン+短尺版 | モーショングラフィックスの量を調整 |
| 250万〜300万円 | コピー開発、複数拠点、ドキュメンタリー構成 | 2〜3日 | 社員(複数部署) | 実写+照明・音声・ヘアメイク | メイン+複数サイズ | 撮影拠点数を調整 |
| 300万円以上 | 俳優起用、ドラマ形式、スタジオ撮影 | 3日以上 | 俳優・モデル | CG・アニメーション、ドラマ形式 | シリーズ制作 | CG・アニメーションの量を調整 |
※金額は税別、制作内容は目安です。実際の費用は、動画の目的や撮影条件、納品物の数によって変わります。
制作費を左右する主な項目
制作費は、撮影日数、撮影場所、出演者、編集内容、納品本数などによって変わります。複数拠点で撮影する場合は、スタッフ費や交通費が増えやすくなります。俳優を起用する場合は、出演料や利用条件の確認も必要です。
また、モーショングラフィックスやCGを多く使う場合、編集工数が増えます。短尺版や縦型版など、複数の納品物を作る場合も追加工数が発生します。企画・コンセプト設計を制作会社に依頼する場合は、撮影前の企画工程にも費用がかかります。
見積の「含む/含まない」確認表
制作会社の見積を比較するときは、総額だけでなく、何が含まれているかを確認することが重要です。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 企画・構成費 | 採用コンセプト整理から含むか、撮影・編集のみか |
| 台本・絵コンテ | 制作費に含まれるか |
| 撮影スタッフ体制 | カメラ、照明、音声、ヘアメイクの人数 |
| ロケハン | 別途費用か、制作費に含まれるか |
| 出演者費 | 社員出演の場合は含まない、俳優起用の場合は別途 |
| スタジオ・ロケーション費 | 別途費用か、制作費に含まれるか |
| ナレーション | 含まれるか、別途費用か |
| BGM・SE | ライセンス費用が含まれるか |
| モーショングラフィックス | 量や複雑さによる追加費用の有無 |
| 字幕版・縦型版・短尺版 | 別途費用か、制作費に含まれるか |
| 修正回数 | 何回まで含まれるか、構成変更は別費用か |
| 再撮影・構成変更 | 別費用になるかどうか |
| 交通費・宿泊費 | 含まれるか、別途実費か |
| 素材利用条件 | 使用媒体、利用期間、二次利用の条件 |
※見積の「含む/含まない」は制作会社によって異なります。比較する際は、同じ条件で見積を依頼すると判断しやすくなります。

よくある失敗例
採用ブランディング動画でよくある失敗は、制作技術よりも企画や進行体制に原因があることが多いです。制作前に確認しておくことで、避けられるものもあります。
ターゲットが広すぎる
すべての学生に好かれようとすると、誰にも強く刺さらない動画になりがちです。ターゲットを絞ることで、メッセージの強度が上がります。
「全学部・全学年対象」という設定は、結果としてメッセージを曖昧にする原因になることがあります。誰に見てもらいたい動画なのかを明確にしておく必要があります。
情報を詰め込みすぎる
事業、制度、社員、福利厚生、理念を1本にすべて入れようとすると、中心メッセージが見えにくくなります。伝える内容を絞ることで、記憶に残る動画に近づきます。
採用コンセプトが抽象的なまま進む
「挑戦できる会社」「風通しが良い」といった抽象語のまま企画を進めると、映像に落とし込みにくくなります。社員の具体的な行動や会話を起点に企画を組み立てることが大切です。
採用サイト用とSNS用の仕様を分けていない
採用サイト用の横型・長尺動画を、そのままSNS広告へ使うと視聴されにくい場合があります。活用場所を先に決め、それぞれに合う尺や画面比率で設計する必要があります。
制作時に短尺版・縦型版への展開を前提として企画すると、コストを抑えながら複数の場所に対応しやすくなります。
社内の最終承認者が決まっていない
確認者が多い企業では、初稿後に大きな方向転換が起こりやすくなります。制作開始前に最終承認者を決めておくことが重要です。
大企業では、採用担当者だけで動画制作を進められないことも多いため、人事、広報、経営層の合意形成を早めに進めておく必要があります。
見積の総額だけで制作会社を比較する
見積の総額が安くても、含まれる内容が少ない場合は、後から追加費用が発生することがあります。企画の範囲、撮影条件、編集内容、納品物を揃えて比較することが大切です。
発注前チェックリスト
制作会社へ相談する前に、以下の項目を整理しておくと、具体的な提案を受けやすくなります。採用コンセプトや活用方法が固まっていない段階でも、整理できている項目から相談を始められます。
| 確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 採用課題 | 解決したい課題を一文で説明できるか |
| ターゲット | 誰に見てほしい動画か決まっているか |
| 視聴後の感情 | どのように感じてほしいか決まっているか |
| メッセージ | 伝える内容を1〜2点に絞れているか |
| 自社らしさ | 価値観が表れる具体的な行動や場面があるか |
| 活用場所 | 採用サイト、説明会、SNSなどが決まっているか |
| 動画仕様 | 尺、画面比率、納品本数が決まっているか |
| 出演者 | 社員、経営者、俳優などの候補がいるか |
| 公開日 | 希望する公開時期が決まっているか |
| 予算 | 想定予算と上限が決まっているか |
| 確認体制 | 確認者と最終承認者が決まっているか |
| 修正期限 | 各確認工程の期限を設定できるか |
| 利用条件 | 利用媒体と利用期間を整理しているか |
| 効果測定 | 公開後に確認する指標が決まっているか |
よくある質問
- 社員が出演できなくても制作できますか?
-
制作できます。俳優やモデルを起用する方法、アニメーションやモーショングラフィックスで表現する方法があります。ただし、社員の言葉や表情が持つリアリティは、採用ブランディング動画において重要な要素です。可能であれば、一部でも社員が登場する構成を検討するとよいでしょう。
- 採用サイトとSNSで同じ動画を使えますか?
-
そのまま流用するより、媒体に合わせて再編集する方が適しています。採用サイト用の横型・長尺動画をSNS広告でそのまま使うと、視聴されにくい場合があります。制作時に短尺版・縦型版への展開を前提として企画すると、複数の場所に対応しやすくなります。
- 採用ブランディング動画は何分が適切ですか?
-
活用場所によって異なります。採用サイトや説明会では2〜3分程度、SNS広告では15〜30秒が一つの目安です。尺は動画の目的と活用場所を先に決めてから設定します。
- 採用コンセプトと動画企画はどちらを先に決めますか?
-
まずは採用コンセプトや採用課題を整理します。採用コンセプトが曖昧な状態で動画企画を進めると、完成後に「思っていたものと違う」という状況になりやすいためです。採用課題の整理から相談できる制作会社を選ぶことも一つの方法です。
- 社内確認者が多い場合はどう進めればよいですか?
-
制作開始前に最終承認者を決め、確認フローと期限を設定します。確認者が多いほど、初稿後に意見が分かれやすくなります。制作会社とも確認フローを事前に共有しておくと、進行しやすくなります。
- 公開後はどの指標を見ればよいですか?
-
活用場所によって異なります。SNS広告では3秒視聴率・VTR・CTR、採用サイトではサイト滞在時間・動画再生率・エントリー率、説明会では志望度変化・選考参加率を確認します。動画単体の再生数だけでなく、採用活動全体の中での役割を見て判断します。
- 既存素材だけでも制作できますか?
-
既存の写真や動画素材を活用して制作することは可能です。ただし、素材の品質や内容が採用コンセプトに合っているかを確認する必要があります。既存素材を活用できれば、制作期間の短縮やコスト調整につながる場合があります。
まとめ:採用ブランディング動画は企画の軸から考える
採用ブランディング動画は、企業の価値観と候補者の共感をつなぐ役割を持つ動画です。会社紹介や仕事内容の説明だけではなく、働く意味や企業文化を伝えるために、その「軸」がどこにあるのかを考えることから始まります。
採用コンセプトや活用方法が固まっていない段階でも、採用課題の整理から、動画の企画、予算、スケジュールまで一緒に設計できます。採用ブランディング動画の進め方に迷っている場合は、まずはお気軽にご相談ください。
情報整理や予算の検討などの事前準備がご不安な方は筆者がお手伝いいたします。
是非、下のボタンからお気軽にお問い合わせください。

