会社紹介に動画を活用する

新卒採用において、自社がどのような会社なのかを理解してもらうのは
最も重要なポイントの1つです。

このような情報を学生に伝えるのは、志望度を向上させるという意味でも
ミスマッチを防ぐという意味でも非常に重要ではないでしょうか。

そこで今回は会社紹介動画の中でおすすめの動画をそのポイントと共に
ご紹介したいと思います。

株式会社ロフト

言わずとしれた有名な総合雑貨のお店を展開しているロフトさんの動画です。

語られているのは、

・仕事のやりがい
・会社の好きなところ

という内容で社員のパーソナリティーに迫るものではありませんが、
その中でも社員の人柄が伝わるような工夫がされています。

ポイント①:自然なインタビュー

インタビューの撮影で企業を訪問して、いざ撮影するぞ…となると
社員さんが緊張して上手く話せない…というのはよくあることです。

そんな中で自然に自分が思ったままに話をしてもらうというのは
実は意外と難しいのですが、この動画にでている社員のさんは
とても自然な感じで話をしていて、キャラクターがとても良く伝わってきます。

会社によっては台本を用意されるケースもあるのですが、途端にぎこちなくなりますし
ほぼ確実に「台本だな」とわかるので社員インタビューはできる限りこのように自然に
話をしてもらう形式が良いでしょう。

ポイント②:シンプルな白背景

背景を白にすることで、そこに出演している「人」意外の余計な情報を排除しています。

動画は情報の多さが特徴の1つですが、だからこそ時には伝えたい情報に集中させるために
いらない情報を取り除いてしまうことも重要なポイントです。

自然体で語る社員さんと、シンプルな白背景で語っている内容そのものは
会社や仕事のことでも、その人のパーソナリティーが伝わってきます。

 

株式会社リクルートホールディングス

リクルートさんは人材事業を行っている会社ということもありますが、
採用系のクリエイティブは本当に良いものが多いという印象です。

数多くの採用動画を見てきましたが、こんなにも上手に社風を表現している
動画はなかなかありません。

この動画におけるポイントをご紹介します。

ポイント①:多様性と一貫性の共存

男性、女性、外国の方など人数もさることながら多様性に富んだ出演者にもかかわらず、
そこから受ける印象には一貫性があるように思います。

この一貫性のある印象の正体を個人的には

・会社のことが好きな人
・話すことが上手な人

この2点だと考えています。

私も数多くの採用動画制作に携わらせていただく中で、多くの企業・社員の方を取材
しましたが会社のことが好きな人、というのはすべからくその会社で働くことを
楽しんでいます。

そして楽しく仕事をしている人の多くはしっかりと成果を出しています。

そんな様子が上手に話している出演者の方々から受ける印象を決定付けています。

ポイント②:キーワードの連呼

決してセリフとして台本を読んでいるわけではなく、あくまでもインタビューの中で
出演者から出てきた言葉を並べている…という演出になっているのがポイントです。

言わされているのではなく、自然と出てくる言葉に一貫性がある。

この動画でいうとそれは「社会」「世界」という言葉です。

優秀な学生の中には収入や福利厚生ではなく、このような高い視座で仕事ができることや
そのような人たちと一緒に働けることを魅力に感じる人も多いでしょう。

KDDI株式会社

純粋にKDDIという会社がどんな会社なのかを知ってほしいという思いは当然強くあった
のだと思いますが、「ネームバリュー」で吸い寄せられた学生を少しでも感化することで
彼らが本当に採用ターゲットへと変化することを期待したのではないかな、とも思います。

ポイント①:歴史とそれを体現する社員という構成

今や日本の3大通信キャリアの一角をなすKDDIさんですが、かつての姿や事業について
紹介することで「あくまでも自分たちはチャレンジャーである」ということを表明しています。

過去の歴史を紐解き、それから社員のインターネットでも社員それぞれの口から実際に語られることで「チャレンジャーであることの表明」を視聴者に

「本当にチャレンジャーなんだな」「自分もチャレンジしたい」とそう思わせることに
成功しています。

KDDIさんのような大企業のことを知っているつもりでいましたが、この動画を見ると
また少し見え方が変わりますね。クリエイティブってすごい。

ポイント②:社員による視聴者へのメッセージ

動画の最後に、世界中の社員からのメッセージが流れます。

秀逸なコピーとそれを実際に社員が口々に放っている様子に
KDDIさんがこの動画で表現したい、

・チャレンジャーであること
・グローバル企業であること
・意識高く、採用に応募してほしいということ

というすべてが表現されています。

そしてなにより、この動画をみるとちょっとKDDIさんを好きになる…というのが
toCビジネスを展開している大企業らしい上手な採用プロモーションですね。

 

最後に

仕事紹介動画といっても、「誰に何を伝えるのか」によって
その演出方法は多種多様です。

新卒採用で仕事紹介動画を制作する際には、ぜひ「誰に何を伝えるのか」を
しっかりと検討して、納得の行くまで制作会社やディレクターと最適な構成・演出方法に
ついて考えてみてください。

[box06 title=”あわせて読みたい”]5W1Hで情報を整理する[/box06]

caseでは動画制作のご依頼も承っております
動画制作実績400本以上のプロデューサーが『失敗しない動画制作の秘訣』を惜しみなくお伝えしながら、実績に裏打ちされた高いコストパフォーマンスで高品質な動画制作をご提供します。
ご担当者様に寄り添った安定した制作進行管理を心がけていますので、初めての動画制作の方も安心してお気軽にお問い合わせ下さい。
caseを通して、できること
動画制作のご依頼はこちらからお気軽にお問い合わせください(無料です)

この記事を書いた人

【株式会社case 代表取締役/動画制作プロデューサー】加藤智史
新卒で入社した動画制作会社で広告・マーケティング・採用・人材研修など約400本の動画制作に携わる。その後、TVCMなどの制作を行う、大手制作会社にアカウントエグゼクティブとしてジョイン。数千万円規模のプロモーション案件に携わり、動画にとどまらないクリエイティブ制作やプロジェクトマネジメントを経験。現在は本メディアの運営を通じた企業の動画制作支援や、動画制作会社の営業支援などを行う。動画制作のご依頼の流れはコチラ

目次